私の所属する横浜市中途失聴・難聴者協会(浜難聴)は今年設立40周年を迎えた。このほどその記念行事があった。今回は大会形式にはせず、いつもの月例会の場(桜木町健康福祉センター)で行なわれた。出し物は、会長の開会挨拶のあと、数人の表彰式、そして40年を写真で振り返った。あとは、元筆談ホステス、都北区の区議であった有名人斎藤理恵氏の講演、そして第二部として近くのワシントンホテル最上階の東天紅での懇親会だった。私が浜難聴に入会してから約10年になる。会員は100名を超えるが参加者は60名(懇親会は35名)くらいか・・・。
斎藤理恵さんはかつて10年ぐらい前に一度どこかで講演を聴いたことがあった記憶があり、そのときもスライドで言いたいことをシナリオにしてスクリーンに出してお話された。準備が大変だっただろう。これは変わっていない。彼女は1歳の時に音を失い、一時聾学校にも入ったようだが、中学、高校と普通学校を出て、夜の世界(接客業=ホステス)になった。しゃべれないので筆談による会話で、世間に注目され、「筆談ホステス」として本も書き、映画にもなった話題の人だ。女の子を母子家庭として育て、北区の区議にトップ当選をし、一期務めた。今年参議院選挙に立候補したが残念ながら落選した。今はフリーの立場だが彼女の主張を日本中に届けたいと活躍されているようだ。
区議時代パソコンによる音声合成を使われていたとの事。休憩時間に我が研究部が今研究中の音声認識支援会議システムを試してもらったりした。
東天紅では丸いテーブルに分かれて着席し、懇談時には、「私は40年前には何をしていたか」を選ばれた皆さんにスピーチしてもらうことになった。とても面白い企画だった。私にも当たったので、結婚後なかなか子供が出来ず、いろいろ苦労した奮戦記を語った。今だから笑える話しだが、当時は夫婦共に真剣だった。