豊英湖

 

  新べら放流実施 立ち合いと試釣

 

  晴れ・秋日和

  満水・薄濁り(ターンオーバー)

  水温19℃

  新べら輸送水温18℃

 

  放流量 自主放流分 大型主体で1,000㎏(25㎝~30㎝)

      日研・全放協分 大型で 265㎏(20㎝~25㎝)

      詳細は「続・豊英湖情報」を参照

 

 

 放流作業を見学する為に明け方の未だ暗い5時半に駐車場に到着する。

既に到着の輸送トラックは駐車場のEV前で明るくなるのを待っている。

6時過ぎに待機していた日研と全放協の立会人が待機の車から出て動き始めると、

輸送当事者や組合の人手が集まり何時もの準備にかかる。

 先ずは、組合方が湖水を汲み上げる為に桟橋脇に浮かぶポンプを始動させる。

湖水が埋設のパイプを通じて駐車場まで汲み上げられて勢い良く噴出する。

トラック積載の水槽の水だけでは魚が傷むので大量の放水で補う装置を稼働する。

 

 先ずは日研・全放協分を水槽上部から網で掬い取り検量用の籠に入れ下に降ろす。

直ぐに籠を秤に乗せて立会人が目盛りを読み上げ、同行の立会人が記録して累計する。

重量に関しては累計で正確性を保ち、個体数は10枚平均で割出す仕組み。

体長は、籠から任意に取り出した個体を検寸板で大型の範囲を確認する。

従来からの方法で継承されており人手の作業だ。

 

 籠を秤に乗せて目盛りを読む

 

 

 測り終えたら直ぐにハーフパイプに滑る様に移し揚水した湖水で流す

 

 

 見た目で素晴らしい新べらの魚体

 

 

 検寸板で体長を確認((中型と聞いていたが…)

 

 

 委託分(自主放流)の放流作業は水槽の下部にある取り出し口から直に流す。

水槽下部の流し口には帆布制の長い筒布が取り付けられており、

水槽下部の栓を開くと水に交じり魚が流れ出し、筒布は直接ハーフパイプに添えられ

水槽水に揚水が加わり勢い良く流れる。

又、この筒布は搬送仕事人の手で流量を調節出来る工夫もされている。

 

EVレールの崖側に放流の為の太い塩ビ管が設置されており、

ハーフパイプから直接に此のトンネルを潜り水面に水と共に湖面に滑り落ちる。

委託分については上流量の検量は業者任せとなるが信頼関係で了解されている。

 

 さて、放流作業に直接関わりが無い私を含め数人の立会人と言うか見学者もいる。

放流後に舟で実釣して放流物の動き(行方)や到達時間を調査する。

一番に明確なのは浅いタナのモジリで分かる。

実際に釣れるのは、水槽温度と湖水温の関係が深いと言われている。

約3時間で早い魚は全湖に到達するが、水温が適当な区域を探し泳ぐのだろう。

エサを追う喰い気は体温が湖水と調和してからで、タナも水温がかかわるだろう。

 

 

 私も放流後の実釣で大橋方面にゆっくりと進む。

途中のタツボ入口辺りでモジリを一回見ただけで、何時もの放流直後のモジリは無い。

放流量の多可は在ったとしてもターンオーバー現象で浅深水温差が関係しているのか。

新べらの釣りは午後からと決め一土の深場の底釣りで旧物狙い、

午後から奥畑での底釣りで新べら釣りが目標とする。

 

 一土の底釣りは20分で初アタリの後旧物が釣れる。

その後、アタリ触りは続き旧物の魚影は確かでダブルでも釣れる。

魚体が綺麗だったので新べらかと声が出てしまったが尻尾が丸い。

 

 私の底釣りはナジミが入らない状態となり、明らかに新べらが寄っている。

要するに上ずり現象で対象は新べらだろう。

しかし、底釣りに拘るのは釣れた旧物の型が素晴らしいからで、

新べらの喰い加減や寄りとタナは倒れ杉の釣りで明らかだったからだ。

 

  一土の底釣りは新べらが底から上の宙層で旧物の待ち釣りだった

 

 

 

 

 

 

 12時に竿を仕舞い奥畑のポンプ脇に移動する。

あくまでも不変の底釣り志望なので24尺を出す。

晩春までは27尺のポイントで夏の大雨で水中オダは跡形も無く消えてしまい、

流れ来た土砂が堆積して浅くなった。

 

私が此のポイントで高釣果を記録したのは30尺の底釣りだった。

背後の山道脇の崩れが発生して大オダが水中に現れ27尺の名ポイントとなった。

それが又しても大出水により一変してしまった。

此の現象はダム湖の宿命で浅化すのは避けられない。

 

 約1時間半の寄せ打ちで旧物が釣れる

 

 

 水中大オダは流失してしまった

 

 

 旧物が寄り触りが続く 

 

 

 新べらが寄らない夏・冬・マッハの練り込むダンゴで時間7~8枚の良型揃い

 

 

 結果は新べらは深場の底釣りでは釣れなかった。

と言うか敢えてグルテンは使わず両ダンゴで底にエサを置く釣りに終始

終わってみれば決して不満感は無く、旧物の700~800g級の釣りを堪能した。

新べら釣りは年内に機会があるだろう。

 

 奥畑の水面には無数の泡付けが出ており相当数の新べらがいる気配が濃厚だった。

 

 

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 帰りに三島湖ダムサイトから宮下方面を見る

堰堤の再工事で道路は湖側の目隠し一方通行で写真撮影は此処だけ・・・