今回のブラックフライデーや年末セールで結構話題になったVSM-3なのだけど、これはいったいなんだと言われると、ま~サチュレーターなんだわ。

サチュレーターは沢山出ているけど、VSM-3の仕事は「偶数倍音と奇数倍音のコントロールが出来る。」が一番デカイ。

で、信号を偶数・奇数各々の倍音を周波数別にフィルターが掛けられる。

で、さらに、偶数奇数をM/Sで振り分けられる。

ちゅ~ところでしょうか。

ところが、アナライザーとかで見てみると、第2倍音の調節するところでパラメーターをイジクルと偶数奇数関係なく、倍音はいっぱい出てくる。

第3倍音のパラメーターは奇数に特化している。

ということで、これはインプット量と中央のMIXや各々のディストーション量や各々の音量で結構調整できる。

で、調整は意外と奥が深い。

そこそこのディストーションとインプットレベルだけでザクッとやるも良し、周波数帯を細かく調整して、フィルターとか掛けて追い込むも良し。
とにかく芳醇な音を追求できる。

ミックスをお料理に例える人が多いが、それぞれの音がお料理の素材としてEQ・COMPは塩コショウだと思う。でサチュレーションは出汁だな。

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さて、オッサンは詳しい音響理論とか良く解らんが、サチュレーションがいっぱいかかると「ディストーション」とか言ってギターを歪ますあの技だけど、よっぽど「クリアー」と謳っているもの以外にはEQにしろCOMPにしろサチュレーションは掛かるみたいだ。で、これが色々なプラグインの個性となるんだと思う。
更にいうと、EQとかのサチュレーションはトランジェント部分に顕著に出るものやまったりと出るもの、出続けるものとあって、音源によってはその味付けが解りにくいものとかある。

なので、音源によってはその豊潤さが伝わらないものもあったり無かったりだ。
シンセとかで、サイン波のアタック強めの音や、遅めのアタックでアナライザー掛けるとその挙動が解り易いような解りずらい様な感じだ。

これをやると、プラグインがそれぞれ倍音の出方や量、消え方が違っていて、個性があるのが解る。「EQなんて、何使っても同じだ」とか言ってる人は大間違い。ま~違いを聞き取るには結構な良い環境とデッカイ音を出す必要があったりするので、咎めたりしないけど。
オッサンも、ブラインドテストとかしたら実は解らん。

で、倍音の話に戻るが、これが余り多すぎると「歪んじゃう」わけだが、さじ加減では芳醇な音になる。ま~歪んじゃうのがOKもあるので、色々だ。

「クリアーが良し」とされるアコースティックなサウンドであっても、そもそも、楽器はからの(歌も含めて)音は倍音の塊なので、これらを上手に調整すると仕上がりもうまくいくってもんだ。これを上手く整えるのがEQだな。

もっと解り易く砕いてみると
豚肉300g
ニンジン100g
玉ねぎ100g
なんていうのはフェーダーの仕事。

味付けに色々エフェクターが必要だったりするんだ。
素材の味を最大限に引き出すのは料理人の腕次第ってことだな。

話がそれたが、倍音の話だ。
偶数奇数の倍音なんだけど、VSM-3の場合、第二倍音ツ~のは第二倍音以下のことで、奇数倍音もそれにあたる。第三倍音云々は第三倍音以下の事で、それぞれフィルターを掛けられるので、第二倍音・第三倍音だけとかも出来るのだけど、シンセの項目でもさんざん言ったかどうだか思い出せないが、

●すべての倍音を持つノコギリ波
●奇数倍音での矩形波
な感じで、第二倍音以下は明るく派手な響きになる。そして、奇数倍音は木管楽器にあるような柔らかな感じだ。

通常のEQやテープサチュレーションのどっちかというと解りずらいのは奇数倍音が色付けされることが多い。奇数倍音に引っ張られて、偶数倍音も出てくるが、そんな感じだ。で、大概のEQ・COMPは大体が倍音の出方が固定されている。ブーストし過ぎて倍音いっぱいになるのは歪ませ過ぎだ。

サチュレーションもこの倍音の出方は割かし固定されている。揺らいだりしてアナログ感満載にする技術が人気だったりするけど、

●●VSMはこれらの倍音をかなり追い込んで調節できる。●●

で、オッサンの大きなミスは大概これを好む人は上級者だ。
つ~ことは、オッサン上級者の諸先輩の皆様に偉そうに講釈垂れちゃったよ。
で、あいもかわらず、何を伝えたいのか解らない文章力。

更には、オッサンのこの知識はかなり”浅い”
使い方は、ま~ザクッと解り易い気がするんだけど。ま~とにかく芳醇なサウンドにはなる。
この辺は、前にkdcckさんに教わったので助かりました。

どうか、諸先輩の皆様、間違ってるところは遠慮なくご指摘ください。
いえ、どうか教えてください。

あと、オーディオインターフェイスやモニタースピーカーを何とかせんとあかんとよ。です。