私達、理容師美容師は消毒する義務でお金を頂ける権利を得て仕事をしているのですが、理美容師法の公衆衛生による消毒法はどんな技術より難しく、理論上不可能なのです。
保健所からは消毒を確実に実行してくださいと開店当初(18年前)言われ
疑問点を指摘しても回答は得られませんでした。
仕方がないので独自のマニュアルを作り解釈を変え消毒を行っています。
全国生活衛生営業指導センター
http://www.seiei.or.jp/book/shodoku_01.pdf
皮膚に接する器具を大きく2つに分けます。
分ける基準は疑いで2つに分けます。
どこまでの疑いをかければいいのか?基準が全くないということ
二つに分けるではなく、小さく分けるでなく、大きく分けるという謎
最大の疑問は1で消毒したいのに2の消毒しかできない物が多数あるということ。
煮沸消毒器による消毒
沸騰してから 2 分間以上煮沸します。
次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
0.1%次亜塩素酸ナトリウム液(有効塩素濃度 1,000ppm)中に
10 分間浸します。
エタノールによる消毒
76.9v/v%~ 81.4v/v%エタノール液(消毒用エタノール)中に
10 分間以上浸します。
エタノールによる消毒
76.9v/v%~ 81.4v/v%エタノール液(消毒用エタノール)を含ませた綿もしくはガーゼで器具表面をふきます。
2の消毒はいろいろありますが、エタノール消毒を選んでいます。
①煮沸消毒器による消毒
②次亜塩素酸ナトリウムによる消毒 有効塩素濃度 1,000ppm
③ガーゼで器具をふき取るエタノール消毒
ひな形は
①煮沸できるものは煮沸する
②煮沸できないものは次亜塩素酸ナトリウムで消毒
③次亜塩素酸で消毒できないものはエタノールに10分
④ 1~3で消毒できない場合はエタノールでふき取る
⑤他の消毒法を選択する
ルールを決める側は疑いで線引きしますが、消毒する側はすべてを疑い
出来る限り水準が高い選択をしたい
すべて①~③の消毒ができるなら問題はないのですが、不可能なのです
例えば、椅子に血液がついた場合、エタノールでふき取る程度しかできないのです。
エタノールで櫛をふき取って消毒するイラストは試験では落ちます。
訂正するでもなく、平成12年から同じマニュアルを使用しています。
次亜塩素酸水や0.1%次亜塩素酸ナトリウムでふき取る効果が立証されている消毒もあるにもかかわらず、改正してくれません
お客様1人ごと手指の消毒を行います。
1 流水とせっけんを用いて15秒以上手指を洗浄します。
2 速乾性擦式消毒薬を乾燥するまで擦り込んで消毒します。
3 併用すると効果が高まります
わかりやすく、可能な消毒法の改正を新コロナウイルスが収束後願いたいです。
長々しくなりましたが本題に入ります。
公衆衛生とはみんなで健康保持のため消毒と向き合い環境を改善していく
予防医学や感染症を広めない為の学問です。
新コロナウイルスは肺炎を引き起こしています。
ぜんそくや肺炎は空気感染で肺にウイルスが付着の可能性が高い
飛沫感染 接触感染より空気感染なら厄介です。
感染し自宅待機だけして消毒をしなかったらウイルスが増殖し悪化する可能性もあります。
手洗いうがいだけでは足りないんです。
消毒は習慣でできるようになるまで、ものすごく時間がかかります、私も何度も何度も挫折しそうになりながら向き合ってきました。
学校を休校にする前に生徒に消毒を教育するべきだったのではないでしょうか?
国が本気で消毒を習慣にさせたいのであれば学生のうちにするべきではないでしょうか?
今からでもまだ間に合うのではないでしょうか?
水道水の塩素量を昔の塩素臭が感じるくらいまで増やしたら改善されるのか?とか、いろいろな可能性が浮かんでしまいます。
危機的状況はいつまで続くのだろうか?