
鋏の裏すきで注意すべき点
刃線と触点を削らない事
削ったとしても修正可能範囲まで
画像は裏すきというより分かりやすくするためにグラインダーで削りました

分かりづらいですが触点刃線そのままに削っています

こっちのほうがわかりやすいかもしれません
裏すきと裏砥ぎは違います
裏砥ぎは触点と刃線を修正するもので
裏すきは修正した触点と刃線の太さを狭める作業とお考え下さい

半径5センチのアール砥石で裏すきし刃先が消えるまで研ぎます
グラインダー後が残っていますが、鋏には害にならないのでこのままにします

今度は静刃を裏すきします



鋏の裏すきはこんな感じです
裏すきの作り方には興味深々ですとコメントがありましたので
久しぶりに鋏の裏すきをしてみました。
興味があるのは何を使ってどのように砥いでいるのか??
ということでしょうけど
今日はそこまでたどり着けません
ただ アールの強さによって使い分けしてます

ビンに紙ヤスリを付け

上下に動かしアールを付け裏すきをする
日本剃刀の裏は軟鉄なので150の紙やすりでガンガン削れます
満足するまで細かく研磨していきます。
低コスパ!
最後に 今回 裏砥ぎをご紹介しましたが
ぶつけたり落としたり鋏の研ぎ方を間違えない限り、
叩くことも裏すきも必要ないと思っています。
鋏の研磨で一番重要なのは触点です
トギラークの触点満点使ってる!と思った方
触点の矯正は触点満点で解決できるレベルではございません
触点満点=素人は裏に手を出さず返り刃を取る こんな感じの物ですが
下手に触点を研いで失敗するよりは触点満点を使うのは賛成です。
簡単ですし手入れをこまめにしてる鋏の触点は狂いにくいです
ただ、トギラークでしっかり刃を付け返り刃を取ったのに
濡れたティッシュは切れるのに、髪を切ってもしっくりこない
こんな症状で悩んだら、たぶん触点 きっと触点が原因
支点力点作用点 触点は支点で心臓部 大事な部位なんです
力点はねじ部 作用点にあたるのが刃先
つまり 裏すきは触点と刃先を変えずに行う事が良いとされます