『ハート・ロッカー』(ネタバレあり)
思いっきりネタバレありの個人的感想です。
ストレートに作品を楽しみたい方はご注意ください。
アカデミー賞受賞作品というので、観に行ってみました。
【監督】:キャスリン・ビグロー
【脚本】:マーク・ポール
【出演】:ジェレミー・レナー アンソニー・マッキー ブライアン・ジェラティ レイフ・ファインズ
デヴィド・モース ガイ・ピアース
【個人的ランキング】:評価B(じっくりと取り組めるときに観る)。
【作品紹介】:PG12。
防護服に身を包み、爆弾の配線を確認して信管を取り除く任務。
戦場という名の日常―。
死に最も近い米軍爆発物処理班の兵士たちを描き、本年度アカデミー賞最有力。
自らの命を犠牲に自爆テロを行う者―。
自らの命を懸けて爆弾を処理する者―。
両者は、高ぶる思いと死への畏れと使命感を胸に、戦場の最前線で今日を生きる。
彼らは、数え切れない命を救う。
たった一つの命を懸けて―。
世界で最も危険な仕事に就く、アメリカ軍爆発物処理班の2004年、夏。
イラク、バグダッド郊外―。
「爆弾を処理するのに一番大切な事は?」
「死なないことです」
「これは自殺だ」
「だから自爆という」
「死ぬなら気持ちよく死にたい」(処理班側)
「彼は死んだ いいか?」
「どれだけ爆弾を処理した?」
「873個です」
「毎日誰か死んでる 僕だって」
「12歳 人間爆弾」
「撃ち殺してやれ」
「イラクに来たってことは、死ぬことだ」
コメント: 淡々と進む印象。
難しかった。これはドキメンタリーのノリじゃないか?
レイフ・ファインズ がどれで、 ガイ・ピアース がどれか、よく認識できず。
開始15分で思う。
「これは、チェ・ゲバラ的難易度だ」
どこが盛り上がるシーンなのか、イマイチわからず。
音楽も印象に残らず・・・。もうちょっと印象に残るBGMがあっても良かったね。
しかし、時間がたって改めて作品紹介を自分で書いてみると気づくかな。
「自爆テロ側の心理を観る」
どうして自爆テロなのか。信念を持ってテロと行使しようとする、思い。
とことん深く、ここに麻薬のような依存的高揚感が生まれる。
「処理班側の心理を観る」
いつ死ぬかも知れない緊張感。
自分の命を懸けて市民を守る使命感。
その日常の中で生まれる依存的高揚感。
両者には其々の信念と葛藤がある。
両者には各々の苦悩がある。
そして「戦場に暮らしている一般市民」。
以上三者の視点に絞って三回観れば、味わえると思うな。
気力はかなり必要です。
ウィリアム・ジェームズ二等軍曹の視点に絞って思い起こすと、私は悲しくて泣ける。
だけど、もう一回観ようとは今は思えず。