セッションの前に必ずしている事があります。

それは自分の状態のチェック&心を開く準備です。

 

 

体の緊張度は?心拍数は?呼吸の速さは?

それらを確認しながら、個人的なもので

湧き起こるものがあれば、横に置きます。

 

そして、地に足をつけ、

その時の自分にしっくりくる

言葉や詩を味わいながら読みます。

 

 

最近はカール・ロジャーズという

現在のカウンセリングのスタイルを築いた

心理療法家の言葉を読んでいます。

 


読むたびに心と体がじんわり温かくなるので、

共有したいと思います。

日本語は私のつたない翻訳ですがご容赦ください。

 

 

"毎回セッションの前に、私は自分の人間性を思い出す時間をとる。彼と分かち合えない経験はなく、理解できない恐怖もなく、ケアできない苦しみもない。なぜなら、私も人間だから。


彼の傷がどんなに深くても、私の前で恥ずかしがる必要はない。私も弱く傷つきやすい。だからこそ、私はこのままでいいのだ。物語がどんなものであれ、彼はもう一人でそこにいる必要はない。これが癒しのために必要なことである。"

“Before every session, I take a moment to remember my humanity. There is no experience that this man has that I cannot share with him, no fear that I cannot understand, no suffering that I cannot care about, because I too am human.


No matter how deep his wound, he does not need to be ashamed in front of me. I too am vulnerable. And because of this, I am enough. Whatever his story, he no longer needs to be alone with it. This is what will allow his healing to begin.”

 

私はカウンセラーとして、

セッション中ガイドする役目があります。

それも大事ですが、

なにより一人の人間として、

クライアントの目の前に心をひらいて居たい。

語ってくださることを一緒に悲しみ、喜び、怒り、ただただそこに居たい。

 

 

これは本当に本当に難しいことです。

頭の中で様々な理論が行き交ったり、

ここからどの方向に話を持っていこうか?

私は理解しきれているのか?

などなど、頭も心も動きます。

このような時は、物理的には一緒にいても、

心はその場に居ないのです。

 

 

それに気がついた時は、また

”いま、この瞬間”に戻ってくる。

心をひらき、一緒に居る感覚に戻る。

 

 

これは非常に無防備な感覚で、リスクはある。

でも、この場所でこそ

心と心は触れ合えるのだと私は感じています。

 

 

こうやって書いてみると

また無防備な感じがして恥ずかしいのですが、

私の姿勢が伝わるといいなと思い紹介してみました。

 

 

他にも良い言葉や詩があるので、

また紹介できればと思います。