実写化されたディズニーのリトルマーメイド、

名曲がたくさんありますよね。

 

その中の一曲にPart of Your Worldがあります。

人魚の主人公アリエルが

「人間の世界へ行きたい」と歌うものです。

 

 

久々に聞いたのですが、曲も歌声も

とにかく良いのでグッときますね〜。

特に”Wish I could be part of that world"

という詞を聞いたところで

心の深い部分が震えるような感覚がありました。

 

 

”あの世界の一部になれたらいいのに”

 

 

アリエルは紆余曲折あるものの、

最終的に憧れの世界へ行くことができました。

彼女のように行動に移し、

夢をつかめる人もいるでしょう。

 

 

しかし、願いは必ずしも叶うものではありません。

海の上の世界に思いを馳せながらも、

夢をあきらめた人魚もいたと思います。

アリエルとその人魚たちの違いは何でしょう。



もしかすると、諦めた人魚たちは

周囲から心ない言葉を浴びていたかもしれません。


「そんな恥ずかしいこと口にするんじゃない」

「足がないんだから、行けるわけないだろう」

「そんな度胸や力があなたにあるわけない」



このような言葉は心に蓄積されていきます。

そして次第に、同様の言葉が

自分自身に向けられていきます。


「こんなこと考える自分が恥ずかしい」

「私がダメだからいけないんだ」

「あの世界に行けないのは私に原因がある」


 生きる力を奪うような

恥のメッセージとなるのです。



これはもちろん人魚に限った話ではありません。

性格、見た目、学歴、キャリア、家庭環境、

経済水準、病気、人種、民族、ジェンダー

などなど・・・

本当にさまざまなことに

置き換えることができると思います。

 


今回この事について考え始めたきっかけは、

私自身が受けているカウンセリングでした。

私の中にも、憧れの世界を諦めた人魚のような

過去の自分がいます。

多くの人の中に、似たような部分が

あるのではないでしょうか。

だからこそ、この曲は心に残るのだと思うのです。



 

…もし”あの世界の一部になれたらいいのに”

と願いながらも、たどり着けない自分を

恥じている人魚がいたら、なんて声を掛けようか。

 

しばらく考えましたが、一番伝えたいのは

「あなたは何も間違っていないよ」

"There is nothing wrong with you"

ということです。

 


「あなたに足りないものがあるからじゃない」

「あなたが悪いからではない」

 「憧れを抱くのはおかしいことじゃない」

それを繰り返し伝えたいです。

 

 

そして望む世界へ辿り着けないことを

一緒に哀しみながら、

その人魚にしかない魅力を

たーくさん探したいです。

 

 

自信を失った人魚が

「私は私のままでいい」と思えるようになるまで

時間が掛かるかもしれませんが、

この言葉を受け取れるようになるまで、

根気強く伝え続けていきたいです。