COVID-19が5類に移行し、
社会的には収束がみえてきました。
この3年で、オンラインカウンセリングが普及し
私もセッションの半分程はオンラインで
行っています。
とはいえ、オンラインは抵抗がある方も
いらっしゃるかと思いますので、
その特徴を、私の感覚からお伝えしたいと
思います。
効果は対面と同じく、しっかりあると
実感しています。
しかし、難しさがあるのも事実です。
以下に特徴を書き出していきますね。
難しさの項目が多くなってしまいましたが、
これらを認識しているからこそ
セッション中は丁寧に確認しながら、
カバーしています。
また、私の感覚ですので、全ての方がこのように
感じるとは限りません。
①マスクがないため表情がみえる
相手の表情が見えると、それだけ多くの情報を
共有することが出来ます。
相手のちょっとした一瞬の表情の変化を
捉えることができるため、
内面でどのようなことが起きているか
キャッチしやすいです。
②時間・場所にとらわれない
リモートワークなどで多くの方が実感されて
いることですね。
相性の良いカウンセラーを近場に限らず
探すことができますし、
外国在住のカウンセラーと会うこともできます。
これは非常に大きなメリットです。
③全身が見えない
胸から上しか見えませんので、
例えば話しながら足を揺らしていたり、
手を動かしていても、お互いに見えません。
私は「いま身体にどのような感覚がある?」
と丁寧に確認しながら進めていますが、
見落としもあると思います。
もし、体に何らかの動き(反応)が出ていたら
大切な情報ですのでぜひ教えてくださいね。
④気持ちの切り替えにやや時間がかかる
対面で行う場合は、
日常から切り離された心のお部屋へ行く、
という感覚があります。
しかし、オンラインだと大抵の場合自室からです。
お会いする直前まで生活の中にいるので、
気持ちの切り替えに少し時間を要する場合があります。
その場合は、
セッションの最初に一緒に深呼吸をしたり
簡単な瞑想をして
切り替えられるようにお手伝いします。
⑤沈黙の間の読み方が難しい
沈黙の時間があるときに、
どういった沈黙かを感じとる難しさがあると
感じています。
例えば、
一人で考えている沈黙
集中して体の感覚を感じている沈黙
どうしたらいいか分からずにいる沈黙
などなど・・・
その意味は様々です。
対面でも沈黙の質をとらえる難しさはありますが、
オンラインだとさらに判断に迷うことがあります。
何度かお会いしお互いのペースがわかると
和らいでいくと感じていますが、
もし私が読み違えてしまった際は
居心地が悪い感じがすると思います。
その際は修正していきたいので、ぜひ教えてください。
⑥一緒にいる感覚はあるか、積極的に確認する必要がある
オンラインであっても、
”一緒にいる感覚・繋がる感覚”は
しっかり感じられます。
オンラインカウンセリングを始めた頃は
画面越しでもこんなに相手の存在を感じられるのか、
と驚いたくらいです。
しかし、対面で同じ空間にいるよりも、
どうしてもその感覚は薄らいでしまいます。
ですので、”いま一緒に居るか、繋がれているか”
ということを、しっかり口頭で確認しながら、
進めています。
⑦目をしっかり合わせることが難しい
これは構造上仕方がないことなのですが、
お互いに画面を見ながら話しているので、
目はカメラの方を向いていません。
お互い見つめ合っていることは分かりますが、
対面で目がしっかりと合っている時ほどの
力強さには、どうしても劣ってしまいます。
ここはどうにか技術が進んで
解消されることを期待しています。
この点は、一緒にいることをしっかり言葉で伝えることで
補っています。
***
慣れないうちは、ここに挙げた”難しさ”が
気になるかもしれません。
軌道修正しながら、しっかりと繋がる感覚、
安心する感覚をもっていただけるように、対応していきます。
オンラインカウンセリングを迷われている方は
ぜひ参考にされてくださいね。