何かできた時や、何かいい感覚がある時に

「なんでできたんだろう?」

「これは一体なんだろう?」

と振り返ること、ありますか?

 

私は、自分では普段しません笑。

皆さんも意外としないのではないでしょうか。

思いを巡らせるときは、ネガティブが出発点に

なることが多々あると感じています。

 

 

私が拠り所にしているAEDPという理論では

「ポジティブにも権利を与える」ことを

大切にしています。

 

ネガティブとポジティブが両方出てきたら、

ポジティブなことに注意を向けましょう、

という意味です。

 


ポジティブを出発点にすると、

とてもパワフルな体験が生まれます。

 

 

例えば

 

「最近楽になってきたんです。でも、

また落ち込むんじゃないかと心配で。」

 

とお話しされたとします。

 

カウンセラーとしては

ポジティブの方向へ行くか

ネガティブに行くか

チョイスポイントとなります。


 

私は種火がついた!と嬉しくなって、

「楽になってきたことについて、もっと教えて」

とお伝えし、ポジティブの方向へ行きます。

 

こうすることで何が起きるかというと、

 

「そういえば穏やかな時間が増えた」

「久しぶりに趣味を始めた」

「前は出来なかったことが出来るようになった」

「人とこんなやりとりができた」

 

などなど、できることを次々に思い出し、

表情がいきいきしてくるのです。

 


種火が空気にふれて、大きくなっていくような、

そんな感覚を私は抱きながら、

「もっと教えて」

と胸を動かされながら、お話についていきます。

 

 

十分に空気を送り込んで火が落ち着いてきたら、

最初に戻ります。

 


「今この感覚をしっかり感じながら、

最初の心配のことを思うと、どう感じますか?」

 

 

驚くことに、ほとんどの場合

「どうにかなると思う」とか

「大したことない気がしてきた」

とお返事がきます。

 

 

心配や不安は確かにまだあるけれど、

ポジティブを大きくしていったことで、

心配や不安が相対的に小さくなるのです。

 

 

もちろん、心配や不安を掘り下げることも

大切ですし、無視はしません。

ただ、もし生きる力の火がついたなら、

その火を大きくしていくのです。

これは自信や自己肯定感の土台となります。

 

 

このポジティブなものは、

どんなに苦しい中にも存在します。

 

なぜなら、ポジティブなものとは、

生きる力そのものです。

今この瞬間、生きているのですから、

必ず誰にでもポジティブなものは存在します。

 

 

ぜひ生活の中でも、自分のポジティブな面や

できていることに注目してくださいね。

必ずありますので。