天職について。
天職があるとしたら、それは、
すでに自分の中にある種から
派生したものです。
広い世界のどこか、に落ちていて、
劇的に出会うようなものではない。
すでに自分の中にある。
だから、もし、天職に出逢ったとしても、
「あ、こんなものか」と思う
可能性があります。
いまやっていることが、振り返ると、
天職と言えるのかな・・・
というひとも、いるでしょう。
もちろん、強く、やりたい!と
湧いてくる気持ちがあり、
そこから天職と表現できるような
仕事をやるひとも、いると思います。
天職に就いたと言えるような、
フィットした仕事・働き方をしたいのなら、
日々、
自分らしく生きてることが土台となります。
興味関心のあることを素直にやる、とか、
丁寧にこころの声をキャッチして、必要なことは行動にうつす、とか、
時に、大きな決断をして、離れるべきものから離れ、
向かうべきものに向かう、
・・・といった
細々した積み重ねの先に、
天職と言えるような
仕事・働き方がある可能性があります。
可能性がある、と書いたのは、
「天職とよべるような仕事をしている」
ということが、必ずしも、
自分らしい生き方と
直結しない場合もあるからです。
こちらの記事の「ライフ充実型」のパターン。
また仮に、天職に出会うとしても、
最初から ずどーん! と的を射抜くような
ど真ん中の何か、に
出会うパターンばかりではありません。
むしろ少数でしょう。
例えば、「カウンセラー」が天職だったとして、
最初は、なんとなくひとの相談に乗ることが
増えてきた・・ということから、
始まるかもしれません。
経理の仕事をしていたけれど、
ふと気がつくと、
職場の心のオアシス、
みたいな役割になり、
ふと、
もっと心のことを勉強してみようかな、と思い、
コーチングを勉強してみて、
ちょっと元気すぎるな違うな・・と感じ、
でもコーチングで学んだことも生かして
職場でひとの相談に乗ることは続き、
心理学の勉強もやってみる中で、
あるカウンセラーの著書が深く心に染み、
その人の講座に通って学び、
講座で出会った人のカウンセリングを
やってみたりする中で、
「これを、もっとやってみたいかも」と思って
副業でカウンセリングを始める
・・・みたいな流れかも、しれません。
あれ、ずっと経理やってくと思ってたのに、
違うところに来ちゃったな・・・
でもしっくり来てるから、いいかな・・
みたいな。
思ってたのと違うけど、
これが天職なんだろうな、と
後から受け入れるいう
偶然に運ばれるパターンもあるでしょう。
色々書きましたが、
天職は、すでに自分の中にあるものから
発芽するから、
遠くをみるのではなく、自分をみること。
いまここにあるものから、
天職につながるのです。
(2018.4.7 にアップした記事に加筆・再アップ)