今回はなぎなたの防具の付け方を紹介したいと思います。
前回ゆかりさんに質問をいただいたのでお答えしたいと思います。
A1.防具を体につけることは 「装着」 でよいのでしょうか?
Q.防具のことは「着ける」と言いますね。稽古会でも先生方は「防具を着ける」といわれていました。
A2.重さとか装着した感じ、全身のフィット感などもおしえてください。
Q.防具の総重量は約10kgです。汗を吸えばそれ以上になります。身につけてしまえば重さはほとんど感じませ
ん。
なぎなたは動きが多様なため、防具が体に合っていないと動きづらくなってしまいます。ですから、防具をつ
けるときはひもをなるべくしめて体に合わせます。しめ過ぎても悪いそうですが・・・
では、防具のつけ方を写真で紹介したいと思います。
まず防具の種類です。なぎなたには全部で5種類の防具があります。①腰につける「垂れ」、②上半身の前側につける「胴」、③ひざ下につける「すね」、④頭につける「面」、⑤手につける「小手」、です。剣道と大きく違うのは脚に着ける「すね」です。
写真で紹介します。大きさなどは大体の大きさです。体格によって防具は違うので参考までにお願いします。
(防具の写真の矢印は気にしないでください)
①垂れ
下半身の防御のために腰につけます。横は約45cm~64cm、縦約32cm~45cmです。
②胴
上半身の防御のためにつけます。高さ約30cm~40cmです。
③すね当
膝から下、つまりすねの防御のためにつけます。縦約40cmです。
④面
頭部の防御のためにつけます。縦約40cm、横約40cm~50cmです。
⑤小手
以上がなぎなたで使用する防具です。
つけるときは正座をし、この①~⑤の順番につけていきます。つけ方ですが、人によって多少違います。今回紹介するのは私が習ったつけ方です。
=垂れ=
①写真のように腰のあたりに垂れの上の部分が来るように持ってくる。
②左右のひもを持ち、矢印のように体の後ろに持っていき、後ろで交差させる。
③交差させたひもを左右に引っ張り写真の☆で示した垂れの下で蝶々結びをする。
結んだら下の写真のようになります。
=胴=
垂れの次は胴をつけます。
②4本のひものうち上側の2本を背中で交差させ、肩の☆の部分で結ぶ。右のひもは左肩で、左のひもは右肩で結ぶ。下側の2本は後ろで蝶々結びをする。
後ろからみたらこのようになっています。
=すね当て=
すね以外の防具は正座をして正面を向いてつけますが、すねは正面を向かずに後ろを向いて、片足ずつつけます。後ろを向くと撮りにくいので、写真は正面を向いてつけています。すねをつけるときは後ろを向いてつけてください。
①写真のようにすねの部分にすね当てを持ってくる。
②上の2本のひもを脚の後ろで交差させ、前に持ってくる。
③前に持ってきたひもを再び後ろに持っていき、後ろで蝶々結びをする。
④下の2本のひもは後ろで交差、前で交差、後ろで交差させたあと、前の☆の下で蝶々結びをする。
横から見たらこのようになります。これをもう片方の脚にもつけます。
=面(手ぬぐい)=
面をつける前に手ぬぐいをつけて、髪をおさえます。手ぬぐいで髪の毛を抑えないと邪魔になります。また、手ぬぐいには汗を吸い取る役割もあります。
①手ぬぐいの左右をもち、写真のように前髪を手ぬぐいに入れ、矢印のように後ろに引く。
②髪の毛を手ぬぐいで抑え、矢印のほうへ左右の手ぬぐいの端を前で交差させる。
③手ぬぐいの端を交差させると写真のように顔の前に手ぬぐいが来る。これでは前が見えないので、☆の部分を持ち、矢印のように頭の上へ持っていく。
④☆の部分を頭の上へ持っていくと写真のようになる。
=面=
①写真のように手ぬぐいをつけた上から面をかぶる。
②左右のひもを持ち、後頭部で交差させる。
③後ろで交差させたひもを左右に引っ張り、あごの部分で交差させる。
④写真のようにあごの部分で交差させたら、再び後頭部で交差させる。
⑤後ろで交差させたひもを左右に引っ張り前で交差させる。交差させるときは写真の☆の金具の部分に通す。
⑥☆の部分に通すと写真のようになる。交差させたら再び左右に引っ張る。引っ張ったひもを後頭部で蝶々結びをする。
=小手=
小手は手袋をつける用量で左右両方の手につけます。
防具のつけ方は以上です。
わからないところ、撮ってほしい写真があればコメントでお願いします。
できる限り撮って載せたいと思います。