岩崎宏美「その時16歳。大人なの」引退した伝説のアイドルの達観ぶりにスタジオため息

 

歌手岩崎宏美(65)が29日、フジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜午前11時50分)にゲスト出演。山口百恵さんとのエピソードを語った

 岩崎は1975年(昭50)にデビュー。73年にデビューした百恵さんについて「先輩ですけど、山口百恵さんが大好き。同い年なんですけど、はっきり落ち着いていて」と人柄を振り返った。

 同時代にデビューしたアイドルたちは大部屋の楽屋で過ごし「新聞の取材も隅でやっていれば受け答えが全部聞こえる。その時に、百恵ちゃんは声を荒らげたりはしないけど『いいえ。その話は私は聞いておりませんでした』と敬語で」と回想。「マネジャーとの会話も、私みたいに『え!? ホントですか!?』とか、そういう感じじゃなかった」と笑った。岩崎は「21歳で引退されているので、それは10代の頃だと思う。本当に百恵ちゃんってすごい立派で、すてきだなと思ってました」と語った。

  アイドルたちが集まり、音楽番組の収録前に楽屋で恋愛話に花を咲かせたことも。「最後にはみんな泣いちゃって。でも『この気持ちを大事にしよう』と」。百恵さんや森昌子、桜田淳子ら5、6人のアイドルで涙したが、会場に出れば大勢のファンが待つ身。岩崎はアイドル同士の恋愛トークに感動していたが、本番直前になると「桜田淳子さんがメンバーを集めて『さっきはあんな話をしたけど、でも私たちにはファンがいるのよ!』って言った時に、あれ? と思って」と苦笑した。 

 さらに「さっきの話と違うかなと。私の顔色が変わったんでしょうね。鼻が膨らんで怒ってたんだと思うんですけど」としつつ、「その時に百恵ちゃんが『宏美ちゃん、そんな顔しちゃだめよ。これから本番なんだから。今淳子ちゃんが言ってくれて、そういう人だって分かっただけ良かったんじゃない?』って。すごく丁寧に」と諭されたという。 

 百恵さんの言葉に「大人~」「大人過ぎない?」とスタジオからため息が漏れると、岩崎は「その時は16歳。大人なの」。桜田の意見についても「淳子ちゃんは淳子ちゃんで、そういう意味ではプロでしたよね」と理解を示した。

 

 

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 当時の歌手は楽屋は大部屋で他の出演者と同じになることが多かったというだけに、「同い年なんですけど、凄いはっきり落ち着いていて。やはり楽屋が一緒だったら、マネジャーとの対話も全部見られるわけですよ。新聞の取材とかも隅でやってれば全部受け答えとかも聞けますし」と宏美。

 「そんな時に百恵ちゃんは声を荒げたりしないんですけども、“いえ、そんな話は私は聞いておりませんでした”とかちゃんと敬語で」と山口さんの素顔を回顧。「マネジャーとの会話が“えっ、ほんとですか?”とかそういうのじゃない」と感心したように明かした。

 「だって21歳で引退されているので、それ10代の頃だと思うんですけど」と話すとスタジオからは驚きの声が。「本当にねえ、百恵ちゃんって凄い立派、素敵だなと思ってました」としみじみと話した。

 また楽屋でアイドルが集まって「恋愛の話をしたこともありますよ」と宏美。「本当に凄い盛り上がっちゃって、最後にこう泣いちゃって」「ちょうどその時音楽祭だったんですけど。あたしは新人で、(桜田)淳子ちゃんや、百恵ちゃんや(森)昌子ちゃんみんないて。6、7人で泣いて。“この気持ち大事にしよう”って言って終わったんですよ」と回顧。

 すると、武道館での本番を迎え、舞台の袖まで行くとファンの大歓声が。それでも宏美は楽屋での話に「まだ感動してたんですけど」と言うが、「そしたらそこで桜田淳子さんがメンバーをパーッと集めて、“ねえみんな、さっきはあんな話したけど、でも私たちにはファンがいるのよ!”って」言われたという。

 「あれっ」と思ったという宏美だったが、「でもその時に百恵ちゃんがパッと。私の顔色が変わってたんでしょうね。鼻が膨らんで怒ってたんだと思うんですけど、その時に百恵ちゃんが“宏美ちゃん、そんな顔しちゃだめよ”って。“これから本番なんだから。今淳子ちゃんがそういうふうに言ってくれた。そういう人だって分かっただけで良かったんじゃない?”みたいなことを」言ってくれたと振り返った。

 「その時16(歳)、大人なの」と山口さんについて語ると、「淳子ちゃんは淳子ちゃんで、そういう意味ではプロでしたね」とも語った。