『スナックJUJU ~夜のRequest~』に見るJUJUらしい上品なアレンジと日本音楽史

 

 

6.「駅」 【原曲】中森明菜の10thアルバム『CRIMSON』収録(1986年)、竹内まりやの16thシングル(1987年)

  一般的には竹内まりや版が有名だろうが、元は竹内から明菜への提供曲。このJUJU版はピアノで始まるジャジーな雰囲気で、サウンドの空気感は明らかに明菜版に近い。しかしながら、間奏でのドラマチックなストリングスや、2番からリズムがやや喰い気味になるところなど、JUJU版ならでの聴きどころも多い。

 

 

8.「DESIRE -情熱-」 【原曲】中森明菜の14thシングル(1986年)

 JUJUと明菜では歌い手としてのタイプが異なるので、実際に聴くまでは大胆な改編があるかと想像していたら、真っ向勝負と言っていいくらいに原曲からアレンジを変えていない。その意味で、本作の中でも最もJUJUの心意気が感じられる一曲ではなかろうか。歌唱も尻上がりに迫力を増していく。Bメロの、はすっぱな感じもいい。

 

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