中森明菜の2024年「横目でいいので見守ってください」 トシちゃんも応援する完全復帰への道のり

新録「北ウイング」345万回再生

 「いつも応援してくださるファンのみなさまへ。クリスマスプレゼント…とは言えないかもしれませんが…レコーディングの様子をお届けしますね。みなさまにとってステキなクリスマスとなりますように…!あきな」とコメントが投稿され、「北ウイング-CLASSIC-」の歌唱動画がアップされた。

  公式YouTubeのチャンネル登録者数は46.8万人(1月9日現在)。12月24日にアップされた『【公式】中森明菜「北ウイング-CLASSIC-」』は、すでに345万回(1月9日現在)再生されている。

 

 きわめつけは、田原俊彦からの中森明菜へのメッセージだろう。

  12月27日放送の「発表!今年イチバン聴いた歌 年間ミュージックアワード2023」(日本テレビ)に、田原俊彦は日テレ音楽番組で34年ぶりに生パフォーマンスを披露した。 

 80年代の歌謡界について問われ、MCの日本テレビ水卜麻美アナの「松田聖子さんとも同期ですよね」のフリに、田原俊彦がこう答えたのだ。

 「聖子ちゃんもバリバリやっていますし、今日は、明菜がね、見てくれているんで」  と、カメラ目線で手を振った。 

 生放送でのサプライズ発言に、水卜麻美アナは「なんか緊張してきちゃった~」と笑顔を見せていた。

 「田原俊彦のあのコメントには驚きましたね」と話すのは芸能評論家の三杉武氏だ。

 「田原俊彦はオレ様気質的なところがあり、誰かにコメントを投げかけるようなタイプではないと思っていました。ただし、田原俊彦のデビューは1980年、中森明菜は82年ですが、同じ80年代で年が近い。中森明菜も82年組の同期の小泉今日子とは仲がいいという話もあるので、同じ年代に活躍した田原俊彦とつながっているのかもしれません」

  SNSも大興奮だ。「明菜の名前を出すなんて、どんなパワーワードぶっこんでんの!」「明菜ちゃんと連絡取り合っているのね」といった声が見られた。

 この年末年始の中森明菜の活動は、本格的な活動再開の兆しなのだろうか?  三杉氏はこう分析する。

 「22年8月に新しい個人事務所を立ち上げたときから、歌手活動再開の話が上がっていました。しかし、その当時、関係者の話では“人前で歌うのはなかなか厳しいのではないか”という声もありました。 

 厳しいというのは、彼女は完璧主義なところがあり、自分のダメなところを見せたくないという気持ちが強いのでは、ということから」

 ■完璧主義な中森明菜の姿の瞬間 

 三杉氏が、中森明菜の完璧主義を垣間見た瞬間がある。 

「2010年、『ときめきパチンコ CR中森明菜 歌姫伝説 恋も二度目なら』のプレス発表記者会見が、私が中森明菜を公式の場で見た最後でした。

  パチンコ台の中でヒット曲を歌い踊る独自のキャラクター『ちび菜』に対して、『こんなにかわいく描いてもらって…私じゃなくても幸せでしょうね』と、うれしそうに話す一方で、『このころは皆さんに喜びを与えられていたのに』のような自虐的な言葉もあった。

  そのときに、自分自身の過去と現在の状況を冷静に見つめる視点を持ち、『完璧でありたい』という意識が強い人なんだと強く思いました」 

 では、“完璧な活動再開”まで道のりは遠いのだろうか。

 「やはりアーティストですから、自分を完璧に表現するために、いい意味でも悪い意味でも周囲を振り回すこともあるでしょう。完璧を追求していくのであれば、なかなか大変だとは思います。 

 ただ、個人事務所の立ち上げから1年半くらいは経過しているので、年末年始の様子からは、徐々に動きだしたという印象は受けます。

  歌手活動再開が騒がれてから1年半もの間、折に触れてずっと話題になるというのは、待ちわびているファンも多いからでしょうし、『中森明菜 復帰』の“旬”が長いですよね。 

 復帰の旬が長いとは、観測気球みたいに思われるかもしれないけれども、世間をあおっているわけではなく、中森明菜は本当に準備を整えているんだと思うんです。それは彼女らしいなとも思います」 

 2日の特番では、「2024年もどうか、応援というか横目でいいので、見守ってください」と、これまた明菜っぽく締めている。  アツい気持ちで、ただしちょっとだけ横目で待ちわびながら、歌姫の復帰を待つことにしよう。