チューリップ赤ホームドラマチャンネル

『アタック!真理ちゃん』

ゲスト 山口百恵・アンルイス

1/2(火)04:00~04:30

9/3に放送されて、見ました

 

(天地真理さん記事より)

人気絶頂期の山口百恵がゲスト出演した、バラエティ番組「アタック!真理ちゃん」

 

1972年、当時13歳だった山口百恵は「なんとかして自分のレコードを出してみたい」という夢を抱き、スター発掘を目的とする人気番組「スター誕生!」に自ら応募。

その年の大みそかに行われた決勝大会では、芸能事務所やレコード会社のスカウトマンたちが次々と「指名希望」のプラカードを掲げ、その数は20社にも及んだという。そしてその中から芸能事務所のホリプロに所属することが決定。当時のメディアは彼女のことを「ラッキーガール」と書き立てるなど、華々しい印象を残した。

 そんな彼女がレコードデビューを果たしたのは翌年の1973年5月21日。同じ事務所だった森昌子、石川さゆりらとともに出演した映画デビュー作『としごろ』の同名主題歌だった。

 そして9月1日には2枚目のシングル「青い果実」を発表。中学生が歌うにはかなり大胆な歌詞が話題を集め、オリコンチャートでベストテン入りを果たすスマッシュヒットを記録。

翌年の1974年6月1日に発売された6枚目のシングル「ひと夏の経験」も大ヒット。昭和を代表するスーパーアイドルとして芸能界を席巻した。そんな山口百恵の人気絶頂期にゲスト出演したバラエティー番組シリーズ「アタック!真理ちゃん」では初々しい姿が堪能できる。 

「アタック!真理ちゃん」は、70年代を代表する国民的アイドル天地真理の冠番組として、TBS系で毎週木曜に放送されていた「真理ちゃんシリーズ」の第4弾。

 

そんな人気番組に山口百恵がゲスト出演した回は、日本の子どもたちと、アメリカの子どもたちが水泳で勝敗を競う、1974年8月8日放送の第19回「日米対抗チビッコ水泳大会」である。

この放送時のゲストは山口百恵とアン・ルイスという大の仲良しコンビ。当時、高校1年生だった山口百恵は番組中で大ヒット曲「ひと夏の経験」を、一方のアン・ルイスは名曲「グッバイ・マイ・ラブ」を披露している。

番組では、子どもたちによる水泳競技が白熱していたが、そんな中、司会・天地真理の「さあ、ここで山口百恵さんの曲をみんなで聴きましょう」と呼びかけとともに、ゴムボートに乗った彼女が登場。作詞:千家和也、作曲:都倉俊一のコンビによる「ひと夏の経験」を歌いあげている。プールでバシャバシャと泳いでいる子どもたちに囲まれた彼女がオールを手にして、ゴムボートをこぎながらもクールに曲を歌いあげる姿は、一見するとなかなかにシュールな光景だが、それがいかにも昭和のバラエティー番組らしい演出だともいえる。

なお、山口百恵はその後もドラマや映画、音楽など幅広い分野で数々のヒット作を連発。人気絶頂の中、21歳で結婚。芸能界を引退し、表舞台に戻ることはなかった。その潔さも、彼女が伝説として語り継がれているゆえんである。