山口なつお オフィシャルブログ「レポートブログアメーバ版」Powered by Ameba-代表質問 山口なつおは、3月6日、参院本会議で、安倍晋三首相の施政方針演説などに対する代表質問を行った。山口なつおは、わが国の諸課題を一つ一つ着実に解決して いく政治姿勢の重要性を訴え、「市井の声に共感する政治で日本の将来を切り開く取り組みを着実に実施することにより、『期待』を『信頼』に変えていこう」 と強調。復興の加速、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加への丁寧な対応、女性・若者支援などを政府に促した。質問と答弁要旨は以下の通り。

【外交・安全保障】
TPP 交渉参加の判断に関し、山口なつおは「わが国の根幹に関わる社会保障、食の安全・安心に安易な妥協は許されない」と強調。国民に十分な情報提供を行い、国 民皆保険制度や食の安全基準が不当に損なわれることを懸念する声に真摯に耳を傾けるよう要請した。安倍首相は「国民皆保険制度を揺るがすことは絶対にな い」と回答。食の安全は「適切に対応する」と答えた。

【震災復興と福島再生】
山口なつおは、2012年度補正予算と13年度予算案で被災者の住宅再建や、原発事故に伴う避難者の帰還支援などの新たな施策が前進することを評価。特に 除染や賠償、県民の健康管理などの諸課題に対して「いかに迅速かつ的確に対処し、福島の再生を推進できるか、被災者は期待をもって見詰めている」と訴え た。

【財政再建や円安への対応】
山口なつおは、財政健全化に向けて恒常的に歳出を抑制・削減しつつ、安定した経済成長の達成によって歳入を確保する財政運営の必要性を強調。円安による輸 入品価格の上昇に伴い、灯油価格が高騰している事態に対し、「仮設住宅や社会福祉施設、生活困窮者への灯油購入費の助成に早急に対応すべきだ」と訴えた。

【税制改革】
13年度税制改正大綱について、公明党の主張で車体課税の見直しや住宅ローン減税の拡充、雇用確保のための税制など、暮らしに配慮した減税が盛り込まれた ことを評価。また消費税率引き上げを控え、与党税制調査会の下に「軽減税率制度調査委員会」が設置されたことに触れ、制度導入へ議論を加速させたいと述べ た。

【女性・若者支援】
山口なつおは「公明党は全国の女性議員を中心に、女性が健康で生き生きと活躍できる社会の構築に取り組んできた」と強調。特に女性特有のがん対策を推進してきたことに言及し、子宮頸がん予防推進法制定などを求めた。

また、女性の仕事と育児の両立支援や、子育て世代の声を聞きながら待機児童解消に取り組むよう要望。さらに、若者の声を政治に反映させることが「世界一を めざす日本にとって最重要な視点」と述べ、18歳選挙権の実現で若者の政治参加を強力に推進すべきだと求めるとともに、若者の雇用創出などに取り組むよう 訴えた。

安倍首相は、待機児童解消や若者の安定雇用の確保、女性特有のがん対策などを着実に進めるとして、「政府・与党一体となって女性・若者の活躍を強力に応援する」と答えた。

【生活困窮者対策】
山口なつおは、生活困窮者対策として、きめ細かい自立就労支援策や子どもへの学習支援などが全国で確実に実施されるよう「必要な財源措置を講ずべきだ」と 主張。生活扶助基準の見直しに伴う他制度への影響について、適切な激変緩和措置を求めたのに対し、安倍首相はできる限り影響が及ばないよう適切に対応して いくと答えた。

【障がい者政策】
公明党が「障害者権利条約」の批准に向けて国内法の整備を推進してきたことに触れ、山口なつおは「障害を理由とする差別を解消する法律案」の今国会提出と早期成立を求めた。

【学校・スポーツ振興】
山口なつおは、政府の小学校通学路緊急点検を受け、指摘があった危険箇所の安全対策を要請。今後のいじめ対策の具体化に当たっては現場の声を踏まえた広範な議論を行うよう求めた。

一方、2020年の東京五輪招致の実現へ国を挙げた取り組みを求めたのに対して、安倍首相は「政府を挙げて全力で支援していく」と答えた。

【地球温暖化対策・エネルギー】
山口なつおは、温暖化対策の再構築をめざし、エネルギー基本計画の見直しや再生可能エネルギーの集中導入などを訴えた。