山口なつお山口なつお オフィシャルブログ「レポートブログアメーバ版」Powered by Ameba-原発視察 は、6月9日、井上義久幹事長とともに昨年の東日本大震災で事故を起こした東京電力福島第1原子力発電所(福島県)の敷地内を、政党として初めて

視察した。

故から1年3カ月を経て実現した今回の視察は、今後の事故対応や原発の新たな安全基準の確立、エネルギー政策の立案などに生かすのが目的。

一行は、施設全般の被災状況のほか、作業員の健康管理や安全対策、4号機の使用済み核燃料プールの安全確保策などをつぶさに調査した。

小雨が降る中、一行はまず、復旧作業の指揮拠点の免震重要棟を視察。緊急時対策本部室であいさつした山口なつおは、昼夜を分かたず業務に当たる職員、作業員に敬意を表明。「被災者や国民、世界が注目をする中、共通の目標が達成できるよう、ともどもに頑張っていく」と述べた。
 
応対した高橋毅所長は、事故以来、累積被ばく線量が100ミリシーベルトを超える社員が相次ぐ中、作業に従事してきた経緯や、5月から対策本部を放射線の 管理が必要ない「非管理区域」として運用していることを報告。また、棟内集中監視室で、現場のモニター画面を見ながら遠隔監視し、安全管理に努めているこ となどを説明した。
 
その後一行は、防護服を着用し、バスで1号機から6号機の海側を中心に視察。その途中、廃炉に向けた作業が進む4号機の原子炉建屋から約50メートル離れた所で降車。鉄骨が折れ曲がり、事故の爪痕が生々しく残る現場に、全員が息をのんだ。
 
担当者は、4号機の使用済み核燃料プールに耐震補強を行い、震度6強の地震にも耐える安全性が確認されたと説明。原子炉建屋全体を覆うカバーを今夏までに完成させ、来年末までにプール内の燃料回収を開始することなどを報告した。
 
さらに一行は、5、6号サービス建屋の緊急医療室で、担当医から作業員の健康管理の状況を聴取。使用済み燃料を保管するキャスク保管庫や、事故対策の初動で冷却作業のために、公明党の提案で投入された生コン圧送機“キリン”などを見て回った。
 
視察後、山口なつおは「党福島県本部として、県民の不安解消へ適切な情報提供を求めていくほか、党としても県本部と連携を密にとりながら、今後のエネルギー政策全般や原発の新たな安全基準の確立などにしっかり生かしていく」と述べた。

視察には、斉藤鉄夫幹事長代行や加藤修一、浜田昌良の両参院議員、党福島県議団などが同行した。