山口なつお オフィシャルブログ「レポートブログアメーバ版」Powered by Ameba-本会議 山口なつおは、1月30日、野田佳彦首相の施政方針演説などに対する各党代表質問で質問に立ち、マニフェスト(政権公約)総崩れの民主党政権には「もはや正当性はない」と批判。東日本大震災からの復興や、社会保障と税の一体改革についても政府の見解をただした。

山口なつおの質問の要旨は以下の通り

■政治姿勢

山口なつおは、マニフェスト総崩れなど民主党政権の失政を批判した上で、「今や多くの国民が民主党の政治手法に失望している」と指摘。「『国民の生活が第一』と言いながら国民との約束は総崩れ」として、「民主党政権には、もはや正当性はない」と糾弾した。

■震災復旧・復興

山口なつおは、首相が責任者を務める原子力災害対策本部をはじめ、政府の震災関連10会議で議事録を作成していなかった問題を追及。「広範な議事録作成義 務違反は重大な違法行為であり、国民や国際社会に対する深刻な背信行為だと言わざるを得ない」と糾弾した。野田首相は「誠に遺憾」と述べるにとどまり、官 僚に議事概要をこれから作らせることで責任を免れようとする答弁に終始した。

福島県の復興・再生に関する特別立法に関し、山口なつおは、(1)18歳以下の医療費無料化(2)長期的・継続的な県民健康調査の法的裏付け(3)放射能 不安・風評被害に十分対応するための基金の積み増しや弾力的運用―をあらためて提案。野田首相は、医療費無料化について「(国費での)対応がなかなか困 難」とし、福島県としての実施を「最大限支援する」と答えた。

また、山口なつおは党女性防災会議が昨年11月に政府へ提言した「女性の視点を生かした災害対策」の具体的取り組みなどを促した。

■補正・本予算案

山口なつおは今年度第4次補正予算案について、子宮頸がんやヒブ、小児用肺炎球菌のワクチン接種を支援する基金の継続が盛り込まれたことに言及。「早急に 予防接種法を改正して、法律に基づく安定した制度として13年度以降も継続を」と訴えるとともに、高齢者の肺炎球菌ワクチン接種への財政支援を求めた。

野田首相は「結論が得られるよう努力をしていく」と述べるにとどまった。

また、山口なつおは来年度本予算案で基礎年金の財源確保のために交付国債を発行することに対し「埋蔵金など歳出見直し努力による財源確保さえできなくなったことを表すもの」と批判した。

■一体改革

社会保障と税の一体改革素案について、山口なつおは「年金の一元化と全額消費税で賄う最低保障年金月額7万円との主張はもう10年越しの(民主党の)金看板ではないか」と追及。新年金制度で必要となる財源の公表を先送りしようとする同党の姿勢を批判した。

山口なつおが「堂々と全体像を示して協議できる環境を整えていただきたい」とあらためて求めたのに対し、野田首相は「法案提出に向け党内で検討していく。検討内容についてどのように整理するか、党が判断した上で取り扱う」と述べるにとどめた。

■外交・安全保障

山口なつおは、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関して、政府関係者の不適切な発言や、環境影響評価書の強行提出を厳しく糾弾。施政方針演説で「誠実に説明する」などと述べた首相の姿勢をただし、首相による早期の沖縄訪問を訴えた。

また、昨年末に政府が事実上、武器輸出三原則を緩和したことについて「国民的な開かれた議論も国会での議論もない拙速な政策変更だ」と批判した。

■参院選挙制度

山口なつおは、衆院で選挙制度改革の与野党協議を進める合意ができたことに言及。参院についても「民意を反映できる制度への改革に取り組む中で、一票の格差是正や定数削減を一体的に実現する協議を早急に進めるべきだ」と訴え、首相に指導力を発揮するよう求めた。

野田首相は、今国会で成案を得られるよう取り組むと応じた。

■政治とカネ

公明党が国会提出した政治家の監督責任を強化する政治資金規正法改正案について、山口なつおは「総理は前向きな答弁を重ねるが、実際には全く取り組もうと していない」と迫り、早期成立を要求。野田首相は「協議を行うよう私も努力をするが、山口代表にも努力をお願いする」と責任逃れに終始した。