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山口なつおは11日、死者・行方不明者計35人(10日現在)と被災自治体の中で最多の人的被害を受けた和歌山県那智勝浦町へ。那智川から流れ出た岩石や大木に埋め尽くされ、被害が集中した市野々地区を視察した。
道路の寸断で孤立した被災者に食品や飲料水などを提供した食品会社の松本和彦社長は、「何とか助けたいと必死だった。町が元に戻るには支援が必要」と訴えた。山口なつおは「全力で取り組む」と約束した。
寺本眞一町長は、「(世界遺産の熊野古道へつながる)那智川沿いの地域は町の重要な観光資源」と強調。道路復旧に加え、適切な避難勧告・指示の前提となる雨量や河川流量の監視システム構築への支援を求めた。
山口なつおは、土石流で家族を亡くしながら救援や復旧の陣頭指揮を執り続ける同町長に敬意を表し、「国の第3次補正予算の論議の中で早急に対応する」と答えた。
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山口なつおは「災害現場を見て(要望事項は)必要度が高いと実感した。早期実現へ努力していく」と応じた。
また、翌12日、山口なつおは和歌山県日高川町を訪問。日高川の堤防決壊でハウスや木が激流に根こそぎ倒されたミカン畑や、施設が冠水した漁協の「あゆ種苗センター」を視察し、玉置俊久町長と意見交換した。
その後、同県庁で仁坂吉伸知事と会い、激甚災害の早期指定、被災者の生活再建支援などの要望を聴取。山口なつおは「市町村、県、国の議員が連携して住民のニーズに応えていく」と述べ、党の総力を挙げて被災者や被災自治体の支援に取り組む決意を伝えた。