山口なつおは、7月28日午前、東京都新宿区の党本部で開かれた中央幹事会であいさつし、民主党が27日にまとめた参院選挙制度改革案について、昨年の参 院選で最大5倍だった1票の格差が3倍程度までしか縮まらないことから、「(投票価値の平等の実現などを求めた)最高裁判決の趣旨に沿わないものだ」と批 判した。

山口なつおは、「参院で投票価値の不平等が生じる大きな要因として、都道府県の数に比べて定数が少ないことがある」と指摘。民主党案が都道府県単位の選挙 区のうち、隣り合う10選挙区を統合して5選挙区に再編していることに触れ、「投票価値の不平等を乗り越えるために、都道府県の境をなくして合区するので あれば、その数が多ければ多いほど、都道府県(の選挙区)枠の意味が薄れてくる」との考えを示した。

さらに、1票の格差を2倍以内に是正するには、「ブロック制という考え方の(参院の西岡武夫)議長案や公明党案の方が優れている」として、抜本的な制度改 革の必要性を力説した。一方で衆院選挙制度改革についても、「放置できる問題ではないので、公明党として(改革)案を提案し、議論をリードしていきたい」 と述べた。