ザワ ドラマ 6話を見て「時系列……」という遺言を残して死にそうになったので、整理するための自分解釈メモ。自分用のメモだから…もうどこまでが現実でどこまでが妄想かわからなくなってきた節がありますよ…誰かビンタしてお願い、という気持ち。

 

村山良樹の「全日はSWORDに巻き込まない」宣言に至るまでの全日と定時の関係について。

(関係ないけど番長宣言って「初勅~!」と思って興奮した。十二国記の新作楽しみです)

 

 

【轟転入以前】


辻芝の発言の雰囲気からして、全日と定時に関わりは無かったんだと思う。

SWORDのOは定時のみを指す。全日にとっては定時はヤバイ格上の存在。


【轟転入からザムまで】


轟の乱により、全日はおそらく初めて定時に牙を剥く。

村山さんとタイマン張ってイイ線いった轟の実力が認められて諸々が不問に付され、拳(まあ武器で急襲だけど)を交えたことからも、ある程度の仲間意識が芽生える。定時は村山・全日は轟、という認識が生まれる。
この時点でもSWORDのOは定時のみを指していたと思われるが、しかし外側の人間にとっちゃ定時も全日も知ったことじゃないため、マイティに全日襲われる。ザムのコンテナ街に全日もついて行ったのは、まず自分らもやられたからやり返すという意味があったはずで、それに加えて轟の乱で生まれた仲間意識によるものかと。

村山さんは定時のみならず全日まで被害に遭ったことを意識したし、定時生の力不足も感じ、「鬼邪高は関係ない」とカンバンを下ろして単独行動をはかった。しかし皆が付いてきて鬼邪高としての一体感を感じたと思われる。この先は引き返せないと感じたためか、番長のカンバンを降ろす最後のチャンス的に山王入りを申し出るも、断られたことで改めて鬼邪高を背負う覚悟が決まったはず。とはいえ、SWORDのOは定時のみ、という認識はそのままで、轟以外の全日に対しては戦力的に言っても「ガキまで付いてきちゃって」くらいの認識の可能性はあり。


【ザム後からザワ0】


全日の頭は轟、で落ち着いていたのに、威勢のいい新入生たち(轟の乱もコンテナ街も知らない)によって状況が掻き乱される。(そういえば司だけは轟の乱もコンテナ街も知っているはずだが不参加の可能性はあるな)

定時側では本来SWORDのOは定時のみを指す、という認識は続いていたはず。コンテナ街での抗争は一体感も生んだけど、危険だったという認識も強めた。未成年を巻き込むものではないという認識が共通していると思われる。

だが、轟は自分が実力的に村山さんに近い存在だと感じていたし、SWORDとしての闘いにも参加した以上、定時も全日も関係ないと思っている。とはいえSWORD内で一角を担うことへの意識はなく、あくまでも鬼邪高内で村山を倒せば他の連中も従わせることができて自動的にテッペンに到達、という認識。そこを見据えての「アタマのための『君主論』」だったのでは。村山に負けている以上、全日内でアタマになっても何の意味もない、というフラストレーションが、やすきよコンビにアタマを譲るというところに見えている。轟としては、村山さんの存在を理解しておらず拳を交えたこともない有象無象が、全日内でトップ争いをするのは滑稽に見えただろう。

轟、自分なりにどう動くべきか考えている。とはいえ目的を決めたらそれに邁進してしまうタイプ故か、村山さんへの執着が視野を狭めている。常に理由をつけてからでないと動こうとしない「頭でっかち」感は否めない(八木工への報復についての逡巡や本で君主論を学ぼうとするあたり)・目指しているのがリーダーではなくボス(=君主)である・格下は相手にせず自分に益をもたらさない相手とみなせば興味がない、という点で、鬼邪高のテッペンを名乗る(TOP争いの相手)には相応しくないと村山さんに見透かされお説教される。


【EOSとFMを経ての変化】

ハイロー自体がモラトリアムを脱して大人になる物語であり、喧嘩小僧がその居場所を出ること、変化を受け入れること、拳で解決できない問題へ対処すること、次世代へ継承することなどが大人になることの象徴として描かれている。
その物語を透過した村山良樹は卒業を控えつつすでに大人に近い立場に在る。喧嘩しかできないアウトローがそのまま裏社会に堕ちることを良しとせず、ヤクザスカウト待ちのファイトクラブとしての定時の在り方は潰したうえで、将来の真面目な勤労を肯定。かつ、組織の長として責任を取ることを考え始める。SWORDのOとして村山良樹の個人名まで売れてしまった現状、ただ去ることはできないこと。定時生はオトナ側に居ていつでも自分の意思で卒業できる一方で、鬼邪高の名の下にはモラトリアムただなかの若者も大勢いること、彼らへ道を示すこと。

 

黒白堂への戦いは全日に黙って行った定時。FMでも同じように巻き込まないよう行動したであろうこと、鬼邪高焼き討ちでも全日は無事だったことが示唆される。


【番長宣言】

 

定時校舎炎上でビビっている全日勢に対し、お前らSWORD以前にやることあんだろ、という意味での切り離しをはかった村山さん。SWORDに全日を巻き込まないという改めての宣言は、子供を危険から遠ざけるという意味だけではなく、お前達のモラトリアムは護ってやるから、存分に命燃やせよというメッセージだ。一生の中で限られた期間だけ許される貴重な特権を無駄にするなと。全日の中でで本気で殴り合って青春しろよ、と。轟へ、司へ、その他の若者たちへ。

 

鬼邪高に所属したというだけで満足してないか?手段を問わずテッペン行ければいいと思ってないか?人間相手に真正面からまともにぶつかり合って理解りあった経験はあるか?

 

そんな想いが完全に伝わっているかどうかといえば伝わっていないのだけれど、そんな村山さんの不器用さが愛おしくもある。それにもし伝わったとしても納得はしないのだ、どうせ。若者というものは。いつだって通り過ぎてからその大切さに気付くし、目の前のことに必死でもがいて取り組んで全力を出していくしか成長の道はない。それを村山さんなりに言葉を尽くして伝えようとしたところに彼の成長が見て取れる。わかんねーならいいや、とは言わず、ルールを敷いて、お膳立てもした。SWORD一期生としての彼はもうオトナの側に立っているし、卒業して去っていくのみなんだなあということをしみじみと感じさせる締め括りだった。


自分の卒業へ向けては後継者を決めるのか、それともSWORDのOを解散するのか、Oとしての母体を全日に譲るのか、その辺りは不明だけれども、どうなるのか早く村山さんの決断を見届けたいです…
(スカウト待ちもなく、ファイトクラブも実施していない定時生に、村山良樹に着いていく以外の目的はあるのか?組織はただ存続を目的に存続しても意味などないし時に腐ったり利用される。村山良樹は以前、山王解散宣言を目撃しているし、村山卒業とともに定時解散もあり得ないとは言い切れないのでは)


【全日戦国時代】

安全なハコを用意してもらって存分に殴り合えと闘技場に放り出されたようなもの、全日生達の戦国時代が映画で幕を開けるわけですが、これだけ各派閥のキャラが立ったということは、クライマックスで何が起こるかは決まっている。そう、全員集合…鳳仙という強敵を前に全日が1つになるのは決まっているわけですが、その時に率いるのはドラマで不在だった楓士雄である。

 

ボスとリーダーの違い、という話を織り込むことによって、頭の資質をチラ見せした楓士雄ではあるが、じいちゃんと司以外の人間に対する態度などは未知数。映画でどう描かれるのかが見所になる。

 

というか、これはついったでも前から言ってるんですけど、クローズの主人公属性全部盛りなんですよ楓士雄は。特にWORSTコラボにおいて名前に「花」の文字を背負った以上、フジオは月島花の精神性を投影したキャラだと思う。馬鹿で素直で礼儀正しく大らかで器がデカくて誰もが惹かれずにいられない奴が田舎からやってくる、というのはまんま月島花。視聴者も好きにならずにいられないキャラクターなのかどうか、映画でどう描かれるのかが本当に楽しみです。(今のところの正直な感想としては、カズマくん、馬鹿っぽさが足りない・・・賢そうw)