函館でふぉろわ様とお話ししてて糸口を掴んだのですが、やっっっと推しさんに惹かれる訳を言語化できた気がする。1年近くかかってしまった。

ちなみに個体認識した切っ掛けはハイロー見かけて「これアイライン?メイク?自前?」って気になって素顔の画像が見たくてググったからでしたが、インタビュー記事を複数読んで名前を覚えて、その後、気付いたら好きになってた。

(ハイローはハイローで完全に別次元のトチ狂った「好き」なので、推しを推してるのとはあんまり関係ない)

正直、俳優として好きになった訳ではなく(当時は役者さん全般に一切興味なかったし、芝居の高度さがわかるような知識も感性もなかった)ルックスで好きになった訳でもなく(今は見た目も好きだけども、そもそも若手イケメンに全然興味ない…)才能、見た目、性格、どれも好きだけどどれも一番の理由ではないので何かよくわかんなくて。なぜ彼を「見届けたい」のか、その衝動がどこから来るのか自分でも謎だなって思ってたんですよ。

で、今になってようやくわかったことは、私の場合、彼本人が好き、より、彼のビジョンへの共感が先に来るんだな、と気付いたのです。好きになった時、あ、この人の目指してるのってintegrityがモノを言うセカイだなと思ったんだ。そういうビジョンを持っていて実行できる人だなって。

これまではどこが好きかと言われたら「生き様?」「仕事ぶり?ビジネスパーソンとして?」「魂が美しい感じ?」とか謎回答を連発してしまっていたんですが、ビジョンへの共感と言えば良いのだわ。それっぽいやろ… ←

インテグリティ、日本語だと「高潔さ」とか「誠実さ」になりそうなんだけどなんかニュアンスが違うよね、ということで、ビジネスシーンではカタカナでそのままインテグリティと言われる単語です。
定義は諸説ありますが、ドラッカーは「それを定義するのは難しいけど、それが〈欠けてる〉人の定義は簡単だ」として「人の強みではなく弱みに焦点を合わせる者/冷笑家/『何が正しいか』よりも『誰が正しいか』に関心をもつ者/人格よりも頭脳を重視する者/有能な部下を恐れる者/自らの仕事に高い基準を定めない者」としました。推しさんの憎むものそのものに思える。
ヘンリー・クラウドはインテグリティを備えた人を「人格として統合されており、個々の部分がすべてうまく機能し、目指す効果を上げている」人としました。細かく言うと6つの資質「信頼を確立する/現実と向き合う/成果をあげる/逆境を受けとめ、問題を解決する/成長・発展する/自己を超え、人生の意味を見つける」に分類されます。

いや〜こういうのって綺麗事でも理想論でもないんだよなあ〜「人間、突き詰めたら結局こういうことに尽きるな…マジマジのマジで…」って感じでぶち当たる真理なんだよなぁと、仕事を通じてしみじみ実感していた頃に、私は推しのことを知ったのだった。で、その方向性のブレなさ、一貫性、求道者みたいに全て俳優業に還元していくスタイル、確実なステップアップ、それらをまさに「人格として統合されており、個々の部分がすべてうまく機能し、目指す効果を上げている」と思った。私の目指しているperson of integrity を、芸能界みたいな場所で実践してるぞ、この人すごいなと。
インテグリティ、言うは易しですが通そうとするとありとあらゆる困難が降りかかってきて目指す自分じゃ居られない、通せない、みたいなこともあるので、物凄く励まされたし、目が離せないなって感じた。
そして追い始めて1年、彼が発する全ては「信頼を確立する/現実と向き合う/成果をあげる/逆境を受けとめ、問題を解決する/成長・発展する/自己を超え、人生の意味を見つける」のどれかに当て嵌まるな〜と思って見てきたのだ。だから人との関係を大切にするところから始まって「支えてくれる全ての人が誇りに思ってくれるような人間になれれば幸せ、生まれてきた意味がある」的なことを言われると激エモ……それって「自己を超え、人生の意味を見つける」じゃん!上記6つの要素を欠かすことなく正しい順番で身に付けている感が凄い。いわゆる王道を歩んでいる。

 

だから彼は彼の目指してる王様になれると思うし、それを見届けたいと思うんですよね。