いよいよ英国到着。


空港に置いていた車に乗り込み


新居に向かいます。


途中、英国王室御用達のデパート

ハロッズに寄り

食材を購入し


家に向かいました。


何でも買っていいよ。

と、言われた時の戸惑いったら💦


今まで貧乏学生だったのが、

高級デパートで食材買うって


全てが美味しそうで、

全て食べたい


と、思ったのですが、その期待はのちに

ことごとく裏切られるコトになります。


イギリスの味付けって。。。💧


家は


セント・ジョンズ・ウッドにあり


ビートルズで有名なアビーロードのすぐ裏にある

アルマ スクェアという一角にありました。




彼がお庭が好きなので、庭付きの

ガーデンフラット


と呼ばれる一階部分。


建物は、イギリスは新築がほぼなく、

この家も築100年は経っている、ヴィクトリアンハウス(ヴィクトリア女王の時代の建物)


地震が無いので、家が長持ちします。


寝室は2部屋

お風呂とトイレが2つずつ


リビング、ダイニング、キッチン


で家の大きさは

120m2くらいでしょうか。





食堂は、ガーデンに面していて

コンサーヴェトリー(天井がガラス〜サンルーム)


になっていました。


キッチンはオープンキッチン。




新生活がいよいよ始まりましたが


正直言って、とにかくヒマです。


友達もいないし。。。


まずは会社に挨拶に行きましたが


その後は買い物して帰宅。


テレビつけても、当時はケーブルテレビもなく


テレビのチャンネルは4つのみ


BBC1

BBC2

ITV

Channel4


もちろん全部英語


討論番組が多く、英語が早すぎてついていけないですし、英語を聞く耳で集中しないと、サッパリ分からず。


旦那さんは、出張も多く

月の半分は家にいませんでした。


到着後1ヶ月くらいに、イギリスでの結婚披露パーティーを予定していましたが


とにかく1人で、何もする事がない


子供がいる方は学校に行ったり、入学手配やそれにまつわる準備で忙しかったりするのですが。


子供がいないと、する事無し。


というか、何が出来るかわからない。

というのが正しい表現かも。


料理は割と好きだったのですが


毎日、朝ごはんと味噌汁が食べたいと言っていた彼に

一生懸命作ったのですが


味噌汁の具に本当に困りました。


長ネギ

油揚げ

キノコ類

大根などの根菜

紫蘇、茗荷

などがありません。


玉ねぎ、じゃがいも、乾燥ワカメの味噌汁ばかり作っていたような。。。


豆腐はこんなパックを見つけて買ってました。




味は割と美味しかったです。


テレビで料理番組見ていても


。。。ちょっと不味そう😅


なーんて思ったらしていました。


とにかく、駐在生活で、大きな割合を占めるのが


食べる事。


食いしん坊ではあるのですが、

食材が手に入らないコトには


いかんともしがたく。


キュウリは、ヘチマぐらいの大きさで

味も大味。


キャベツは

グリーンボールのように硬くて葉も分厚い。


牛肉も豚肉も薄切りが無い。


魚はみんな


デカすぎだろーーー🐟🐟🐟


って感じです😂😅


今のようにクックパッドなどもなく

私のお料理のバイブルが


栗原はるみさんの

ご馳走さまがききたくて


初版本、ボロボロになるまで使いました。


酒飲みの旦那さんからは

夕食にはおかず最低5品


って言われて


頑張って作っていました。


カレーはもう最後の手段だ!!!🍛


と、毎日毎日、ご飯のコトばかり考えていました。


他にする事ないし。。。


1ヶ月、毎日違うメニューで、カレーを作らずにいたのですが


いつまで経っても、カレーが出てこない晩ごはんで、とうとうカレーを出した時、喜んでいたので


なんだぁ。。。


なんて思ったモノです(⌒-⌒; )


イギリスに来て、2週間ぐらい経った頃

彼がヨーロッパかロシアに出張に行くコトになり

家を1週間ほど空ける事になり


出発した翌日


多分、それまでのストレスからか


39度の熱が出てしまいました。🥵


まだ、他の駐在員の奥さん方にも会っていなかったですし


誰か助けを呼ぶにも申し訳なく


1人で本当に心細かったです🥲


セント・ジョンズ・ウッドには

セント・ジョン アンド エリザベス


という大きな病院があり

そこに日本人医師がいました。


イギリスの病院は

ナショナルヘルス

という、公費での病院(無料)と


プライベートホスピタル

という私費の病院に分かれており


近くの病院は

プライベートホスピタルでした。


ナショナルヘルスでは、サービスも悪く

すごく待たされたりしますが


駐在員となると、会社が全て負担してくれるので

プライベートホスピタルに行けるのは


学生時代と大きな違いでもありました。


学生時代でも海外保険に入っていたので、プライベートホスピタルにかかっても良いのですが、

手続きを自分でやらなくてはいけなかったので


その手間を会社が代行してくださるというだけなのですが、それだけでも随分と違います。


家から歩いて5分のところにあるその病院に行き


薬をもらってきましたが


39度の熱があるところに、1人で何もかもやらなくてはいけない事に、不安と寂しさがありました。


海外に行く


という事は、まず現地での人間関係の構築


というのが、生きていく上でやるべき事でもあるのだと実感しました。


当時、24歳だった私は

いきなり、駐在員という、学生時代とは違った立場で、生活する戸惑いが色々とありました。


そんな波瀾万丈な生活の幕開けでした。