身近な自然観察 “季節外れっぽい”花

 この季節に花が咲いて季節外れかなと思うけれど、そうでもないもの、そうとも言えそうなもの、強くそう思うものなど並べてみました。

 晩秋初冬の今、花を咲かせているものには、サザンカやツバキなどは例外的かもしれませんが、人為的な交配で作られたものや、大量の種子を作りそれが長持ちするとか、単為生殖できるとか、地下茎が土と一緒に運ばれて生えてくるとか、主に人為的に持ち込まれた外来種で繁殖力が非常に旺盛なものが多いようです。人為的と自然を対立させると、これを「自然」呼んでいいのか「自然から外れた」状態ではないのかとなりますが、人間も自然の一部と考えれば、これも自然と呼べるのかもしれません。

 

 今回、各植物のタイトルごとにイメージカラーを挿入してみました(表示されない場合は申し訳ありません)。スマホで反応が遅いHTMLの画面の入力はなかなか骨が折れましたので、次回もできるかどうかはわかりません。
 蝶類は全く見なくなっていましたが、11月26日にベニシジミを見かけました。写真を撮ろうとしましたが、すぐ飛び去ってしまいました。


穭・稲孫(ひつじ)による二番穂 

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  いきなり花とは違いますが、穭・稲孫(ひつじ)とはイネの蘖(ひこばえ・・切株からの芽生え)のことです。前に一度掲載しました。その背の低い稲孫から穂が出ているものを少し見つけ写真を撮りました(分かりにくい写真しか撮れませんでした)。二番穂とも言うそうです。まだ、稲刈りから2か月ほどしか経っていません。季節外れっぽい「実り」です。このブログで、身近な自然観察を6月頃から書きはじめましたが、それがなかったら気がつかなかったかもしれません。待っていれば他のところでもたくさん同じようになるのか、温暖化で当地域でも実るようになりだした少数例ということなのかまだわかりません。今のところ見つけたのはここだけです。
 なお、「穭(ひつじ)」は秋の季語ということです。

 それから、前にイネは中国原産と書きましたが、

「現在日本で栽培されているイネの起源については昔から研究されており、いろいろな説がありましたが、これについてもいろいろな種類のイネのDNAを比較した最近の研究結果ではインドネシアがその起源であろうと推定されています。」(※3-4 )

 と一般社団法人日本植物生理学会のサイトのみんなのひろば(植物Q&A)の記事中に書かれていました。(※3)

 


Wikipedia「稲孫」(※1)によると、

 

「(稲孫(ひつじ)は)二十一世紀の日本においては、稲刈りはせず田に鋤きこまれるが、過去においては農民の貴重な食糧源になっていた時代がある。低緯度地方では稲孫でも中身が入るため、東南アジアでは、イネを一回収穫し、2,3か月してからさらに収穫する「ヒコバエ育成農耕」という農耕がある。」


↓稲孫(ひつじ)による二番穂 2020/11/26 




コバザクラ(たぶん)

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 近所の公園でサクラが咲いていました。4月のような華やかさはなく(花の量はそんなに多くない)、葉も全くついていないので、静謐な感じがします。コバザクラ(小葉桜)だとすれば冬桜とも呼ばれるものです(学名はPrunus ×parvifolia、P.×parvifolia Koehne)(×印は雑種の意)。11月から12月に白色一重の花が咲く桜の園芸種。村おこしなどで使われる品種なのだと思います。しかし、冬咲きの品種でなくとも、葉が全部落ちると休眠を誘導する物質の供給が無くなり、条件によっては返り咲きをする場合もあるようです。なお、ソメイヨシノなどは実をつけるのをまず見ませんが、それはサクラ属の自家不和合の性質によるそうです。写真のコバザクラでも実はつけないでしょう。身近で見るサクラのほとんどは、人が鑑賞するためや土留めとして導入されたものということです。一般社団法人日本植物生理学会サイト(※3)によれば

(狂い咲きについて)「サクラの花芽や葉芽は夏に分化し、秋-冬に向って越冬芽を形成し、成長が停止したまま休眠の状態に入ります。越冬芽は冬の低温で傷害を受けないように芽鱗で堅く守られています。この休眠を誘導するのは多分葉で作られるアブシシン酸(ABA)という植物ホルモンだと思われます。ABAは樹芽や種子の胚などの成長を抑制することが知られています。季節が夏から秋になって日照時間が短くなると、葉はこの変化を冬に向うシグナルとして受容し、葉でABAを多く作り、芽に輸送します。秋〜冬にかけて葉は落ちてしまいますが、気温が低いため芽の成長はありません。しかし、冬の低温を経験する間にABAは減少し、同時に成長を促す植物ホルモンであるジベレリンなどの量が増加して、生長の抑制条件が除去されます。つまり、休眠状態が解除されるのです。そして、春になって気温が上昇しはじめると、越冬芽は成長し始め、開花にいたります。いわゆる狂い咲きは、花芽が分化した後、葉が異常落葉したりしてABAの供給がなくなり、しかもその後高い気温が続いたりすると、休眠状態を経ないで成長し、開花してしまうものと考えられます。」(※3-1)
(冬咲きの起源)「サクラに近い植物のDNAを比較したところ、サクラの祖先に当たるのはウワミズザクラ属に属する植物であると推定されています。このウワミズザクラ属の植物の多くが春咲きなのです。ご質問のジュウガツザクラと、突然変異説のところであげられているフユザクラは別種ですが(それぞれジュウガツザクラがエドヒガン系、フユザクラがマメザクラ系の栽培種)、両方とも複数のサクラが交配して冬咲きの形質を獲得したと考えられています。」(※3-4 )
(自家不和合について)
「(略)サクラ属の自家不和合性はS遺伝子座にある花粉と雌しべの対立遺伝子が同じ型のときにおこり(不和合)、違った型のときはおこらない(和合)となるものです。(略)ソメイヨシノはすべてがクローンですのでそのような遺伝子型の違いがないために自家不和合性がはっきりと現れているだけです。(略)」(※3-2)
「(ソメイヨシノは不稔性と勘違いされていますが)周囲に交配が可能なオオシマザクラやヤマザクラなどがある環境では染井吉野もふつうに種子をつくっています。」(※3-3)

 


↓コバザクラ 2020/11/26  




↓コバザクラ 2020/11/28



クサギの花と実 

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 この写真の場所の近くの川沿いに生えているクサギは何か月も前に花を咲かせて実もとっくに無くなっているのに、晩秋初冬の今になって花と実の両方が残っているものを見つけ写真を撮りました。どういう状況でこのような違いが生じるのかわかりません。狂い咲きなのか、個体差による正常範囲なのか。

 クサギの一般的知識は、Wikipedia(※4)によると

 

「花は8月頃咲く。(略)果実は鳥に摂食されて種子分散が起きると考えられている。」
「日本全国のほか朝鮮、中国に分布する。従来はクマツヅラ科に入れられてきたが、現在はシソ科に移されている。」
「果実は草木染に使うと媒染剤なしで絹糸を鮮やかな空色に染めることができ、赤いがくからは鉄媒染で渋い灰色の染め上がりを得ることができる。」


↓クサギの花と実  2020/11/25 

↓クサギの実 2020/11/25 



ホトケノザ(サンガイグサ三階草) 

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 APG体系で、シソ科オドリコソウ属です。春の七草の「仏の座」であるキク科のコオニタビラコとは全く別種です(※5)。コオニタビラコはオオジシバリに似た黄色い花です。ホトケノザは通常は、田んぼの傍で春の早い時期(3月頃)にヒメオドリコソウとともに(どちらかが少し遅い咲き始め)見る花ですので、晩秋初冬というのは季節外れの感が強くあります。

 

「アジアやヨーロッパ、北アフリカなどに広く分布する。日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生する。」(※5)


↓ホトケノザ(サンガイグサ)2020/11/23 



シロツメクサ

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 マメ科シャジクソウ属。花期は春から秋ということで、基本的に暖かい季節なので、晩秋初冬の今はやや時期から外れているかもしれません。しかし、一旦寒くなってまた暖かくなっているのでもはや季節外れとは言えないかもしれません。
Wikipedia(※6)

 

「日本においては明治時代以降、家畜の飼料用として導入されたものが野生化した帰化植物。根粒菌の作用により窒素を固定する」


↓シロツメクサ 2020/11/23 



オオジシバリ

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 キク目キク科ニガナ属。前回も載せましたが、今回の写真は別のものです。基本的に春のイメージが強いですが、晩秋初冬のこの季節にも咲いていました。1つ2つ見つけたと思ったら、後日その周りにたくさん咲き始めました。ジシバリとの分かりやすい違いは葉の形で、これは細長いのでオオジシバリだと思います。ニガナ属など、これと似た花を見て、素朴で端正で若々しい中学生くらいの年頃の漠然としたイメージが(個人的に)思い浮かびます。雰囲気がタンポポに似ていて間違う方もおられると思いますが、タンポポには(個人的な印象ですが)端正さは感じません。オオジシバリの花は一重に近く、葉はヘラ状の(細長い)楕円形です。

↓オオジシバリ 2020/11/25 



セイヨウタンポポ

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 ヨーロッパ原産で、キク科タンポポ属です。季節に関係なく咲いているらしいので、季節外れということはないようです。外来生物法で、生態系被害防止外来種となっており、外来性タンポポ種群として、分布拡大期~まん延期、重点対策外来種です。旧要注意外来生物。
Wikipedia(※7)によると

 

「根茎による繁殖力が強く、どの部分の切片からも出芽する。セイヨウタンポポには有性生殖を行う2倍体と無融合生殖を行う3倍体があり、日本に定着したセイヨウタンポポは3倍体で、単為生殖で種子をつける。つまり、花粉に関係なく、種子が単独で熟してしまう。そのため繁殖力が強く、都市部を中心として日本各地に広まり、(略)都市化の指標生物になるといわれている。」
「日本では1904年に北アメリカから北海道の札幌市に導入され、全国に広がった(札幌農学校のアメリカ人教師W.P.Brooksが野菜として持ち込んだという説がある)。
当初は外来タンポポが日本の在来タンポポを駆逐していると考えられていたが、多くの場合、外来タンポポと在来タンポポは住み分けていることがわかった。二次林では在来タンポポの割合が多く、造成地や市街地では雑種タンポポ(特に4倍体雑種)がほとんどを占めるという分布傾向がある。しかし、自然度の高い場所に外来タンポポが侵入した場合、在来のタンポポ類と競合・駆逐することが危惧され、(略)
現在の日本に定着しているセイヨウタンポポを含む3倍体の外来タンポポは在来タンポポとの間に交雑が発生しても遺伝子汚染にはならない。一方で、2倍体の外来タンポポが侵入した場合、同じく2倍体の在来タンポポと遺伝子汚染を引き起こす可能性がある。」
「根を乾燥させて炒ったものがコーヒーの代用品(たんぽぽコーヒー)として知られており、食欲増進や肝機能向上に効果があるとされる。アメリカ合衆国の一部では、花弁を自家製醸造酒(タンポポワイン)の原料として用いる。薬草としては、利尿、貧血、黄疸、神経症、血液の浄化に効果があるとされる。乳液は虫よけや民間療法の疣取りに用いられる。花からは黄色や緑色の染料がとれる。」


↓セイヨウタンポポ 2020/11/23 


 
オオキバナカタバミ

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 APG体系で、真正バラ類I カタバミ目カタバミ科 カタバミ属 Oxalis で、南アフリカ原産です。黄色の色彩が独特で、わずかに緑味があり清涼感があります。基本的に春から暖かい季節の花のようで、晩秋初冬の今、やや時期から外れているとも言えます。写真では右上側に葉の部分があり、拡大してみるとオオキバナカタバミの特徴である黒っぽい多数の小さな斑点がはっきり確認できます。花は咲きかけか咲き終わりか、朝や夕方も?閉じているらしいのでそれかもしれません。(素人です。すみません。)。
 外来生物法で、生態系被害防止外来種となっており、分布拡大期~まん延期、その他総合対策外来種です。一度入り込むと駆除が難しいとされています。
Wikipedia(※8)によれば

 

葉に紫褐色の斑点が多数見られることで他のカタバミと識別が可能。春先に鮮やかな黄色の花を多数咲かせる。別名キイロハナカタバミ。」
「日本では1890年代に観賞用に輸入されたものが野外に逸出し、1961年に鹿児島県で帰化状態にあることが確認された。現在では、本州の関東地方・中央高地以南から九州まで広くみられる。」
「人間による土壌の移動で鱗茎(地下茎の一種)が運ばれ、栄養繁殖によって旺盛に増える。春の在来種植物とニッチを競合して影響を与えるほか、家畜にとっては有毒」


↓オオキバナカタバミ 2020/11/26  



アレチハナガサ

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 APG体系で、真正キク類I シソ目クマツヅラ科 クマツヅラ属 Verbena で、南アメリカ原産です。夏の花ですが、環境条件によっては、晩秋初冬の今も花の期間となるようです。とても長いです。道端、川岸などいたるところでみかけます。
 外来生物法で、生態系被害防止外来種となっており、分布拡大期~まん延期、その他総合対策外来種です。河川敷等で分布を拡大とあります。
Wikipedia(※9)によると、

 

「淡紫色の花を咲かせる。花期は一般には8-9月頃とされるが、環境条件によって4月から12月までばらつきがある。」
「日本では、1957年頃から定着が確認されており、現在では本州(東北地方北部を除く)・四国・九州に帰化している。日本の広い地域で分布が拡大しており、1996年以降の調査では全国の123河川のうち74河川で生育が確認されている。セイタカアワダチソウやシナダレスズメガヤといった他の外来植物とともに、河川の在来種の植物の生育を妨げるなど植物相に大きな悪影響を与える恐れがあり、問題視されている。」


↓アレチハナガサ 2020/11/25 

 

 

ヒメジョオンとハルジオン

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 APG体系で、キク科ムカシヨモギ属で、北アメリカ原産です。ヒメジョオンとハルジオンとの分かりやすい違いについては、Wikipedia「ハルジオン」(※10)によると、

 

花びらの幅の違いで見分ければ直ぐに解る。1㎜以下の細い花びらがハルジオンで 約1.5㎜で幅が広いのがヒメジョオン。

 とあります。Wikipedia(※10)の写真を見ると、ハルジオンの花びらを拡大して見ると「春雨」「そうめん」みたいですが、ヒメジョオンは花びらの形が真っ直ぐで一つ一つはっきりわかります。「春雨」ハルジオンと覚えることができそうです。ハルジオンが「八重」的でヒメジョオンが「一重」的のようにも見えます。

 その他としてWikipedia(※10)から

「ヒメジョオンは背が高く花が多いが、ハルジオンは背が低く花が少ない」「ヒメジョオンの葉は茎を抱かないが、ハルジオンは茎を抱く」「ヒメジョオンの根もとはすっきりしていて、ハルジオンは根もとに葉がある」「ヒメジョオンの茎には空洞がないが、ハルジオンの茎には真ん中に空洞がある。」「ハルジオンの蕾は下を向いて項垂れている。」「ハルジオンの花の時期は4-6月頃で、ヒメジョオンの6-10月頃よりも早い。」

があります。
 これらから判断して、おそらく以下の自分が撮影したもののうち、上の写真はヒメジョオン、下の写真はハルジオンと思われます(上の写真の花びらは明瞭で、下の写真の花は少しモシャモシャしていて、枝分かれ部分の葉が茎を抱いているようです)。ヒメジョオンは道端で、ハルジオンは田んぼの傍にありました。見立てが合っていれば両方見つかったということになり、季節外れでもないのでしょうか。


Wikipedia「ヒメジョオン」(※11)によると

 

「ヒメジョオンの花に見えるものは頭状花序で、小さな花の集まりである。中央の黄色い部分は、管状花といい、周辺の花びらのようなものは、舌状花という。花の時期は初夏から秋にかけての5-8月である。」
1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長いこともあり、驚異的な繁殖能力をもっている。したがって、駆除がとても難しい。
「日本には1865年頃に観葉植物として導入され、明治時代には雑草となっていた。現在では全国に広がり、山間部にも入り込んでいる。在来種の植物の生育を邪魔する可能性があり」

再びWikipedia「ハルジオン」(※10)によると

「(ハルジオンは)日本では1920年代に観賞用として持ち込まれた。1980年代には除草剤に耐性のある個体が出現し、関東地方を中心に全国へ分布が拡大した。」

 ヒメジョオンは、外来生物法で、生態系被害防止外来種となっており、分布拡大期~まん延期、その他総合対策外来種です。旧要注意外来生物。付加情報には「江戸時代末期に渡来し、明治初年には広く分布。北海道から九州まで分布するに至る。若芽は食用にでき、海外では薬用利用も。農耕地の雑草になるとともに亜高山帯にも侵入している。」とあります。同じく旧要注意外来生物であったハルジオンのほうは生態系被害防止外来種からは外されました。そんなに酷い生態系攪乱を引き起こしていないということでしょうか。

↓ヒメジョオンとメリケンカルカヤ 2020/11/25 

↓ハルジオン 2020/11/28




メマツヨイグサ

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 APG体系で、双子葉植物綱フトモモ目アカバナ科マツヨイグサ属で、北アメリカ原産です。日本では明治時代に確認された帰化植物。
Wikipedia(※12)によると

 

「アメリカ原住民は、植物全体を傷に、根を痔に、葉は軽症の傷や、消化器の不良、咽喉の痛みに使った[2]。今日ではその油が、月見草油(evening primrose oil)として利用され、湿疹、関節リウマチ、月経前症候群、更年期症状に利用されているが、ほとんどの健康状態に関しての科学的証拠が十分ではなく、湿疹では役に立たないと考えられる。乳がんに効くのではと取り上げられたこともあった。油は、ほとんどの人に安全である。
月見草油にはγ-リノレン酸が含まれる。」


↓メマツヨイグサ 2020/11/25 



ビヨウヤナギかセイヨウキンシバイか

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 ビヨウヤナギと思い込んでいましたが、葉の形が違うような気がして、どちらか迷いが生じました。いずれにせよ、APG体系で、真正バラ類I キントラノオ目 オトギリソウ科オトギリソウ属 Hypericum で、ビヨウヤナギなら中国原産で約300年前に渡来、花期は5~7月頃、セイヨウキンシバイなら小アジア(アナトリア)原産、花期は6~7月頃です。(※13,14)
 インターネット検索でいろいろ見ると、ビヨウヤナギの雄蕊はカールして上を向き、先は黄色や白で、セイヨウキンシバイの雄蕊は直線的で、先が赤橙色とあり、写真を撮ったものは、どちらかにピタッと当てはまりません。ただし、いずれにせよ、花期からは大きく外れ、この場所で1輪だけポツンと咲いていました。これは季節外れだと思います。 

 2020/11/29再度現場確認しましたが、萎れかけの花の雄蕊の先に赤っぽい色があるように見えたのでセイヨウキンシバイの可能性が大きくなりました。

 写真を当てにし過ぎると情報量が足りず間違うことが非常によくわかります。もしかするとデジタルという二元化の情報処理をすると、こういうことが起こるかもしれません。

↓ビヨウヤナギかセイヨウキンシバイか2020/11/25 



 稚拙な記事をお読みくださりありがとうごさいました。引用に対する自分の論説なりをもう少し充実させるべく努力が必要だと自覚しております。

(引用、参考資料)
※1:「稲孫」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/18  12:55 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※2:「コバザクラ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/7/9  20:25 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※3:一般社団法人日本植物生理学会サイト「みんなのひろば(植物Q&A)」https://jspp.org/から
※3-1「狂い咲きについて」JSPPサイエンスアドバイザー勝見 允行 回答日:2006-11-17
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=1104
※3-2:「サクラ属の交雑の割合について」JSPPサイエンスアドバイザー今関 英雅 回答日:2010-09-22
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2309
※3-3:「ソメイヨシノの不稔性」勝木 俊雄(森林総合研究所森林植生研究領域群落動態研究室) JSPPサイエンスアドバイザー今関 英雅 回答日:2006-04-17
※3-4 :「秋咲きのサクラはヒマラヤザクラの先祖返り?」島本 功(奈良先端科学技術大学院大学) JSPPサイエンスアドバイザー 柴岡 弘郎 回答日:2009-03-19  稲孫の記事の引用元(イネの起源)

 

※4:「クサギ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/9/1  23:57 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※5:「ホトケノザ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/1/20  06:22 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※6:「シロツメクサ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/5  12:34 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※7:「セイヨウタンポポ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/5/6  12:41 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※8:「オオキバナカタバミ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/4/5  06:02 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※9:「アレチハナガサ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/5/1  01:18 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※10:「ハルジオン」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/31  00:55 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※11:「ヒメジョオン」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21  10:12 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※12:「メマツヨイグサ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/2/29  17:03 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※13:「ビヨウヤナギ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/7/3  01:52 UTC 版)https://ja.wikipedia.org
※14:「セイヨウキンシバイ」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/7/5  10:34 UTC 版)https://ja.wikipedia.org