久々に近隣の植物などを撮影しました。自分の庭ではなく、居住する共同住宅の植え込みや近隣の道沿い、道路、田んぼ、田んぼの端などです。場所が特定できないよう映り込みなどに気をつけました。敷地に入って何かしない限り、何らかの権利を侵害ということになるのは稀(植物がアート作品のようになっているなど限られる)ということのようです。ただ、胸を張って「どーですか」という感じにもなりませんので、ブログ初心者として日記のようなつもりで書いてみました。


【イモカタバミ】薄ピンクの花と黄緑色の配色が優しい感じでまずまずです。カタバミ属=オキザリス。ギリシャ語で「酸っぱい」だそうです。


【ビヨウヤナギ】鮮やかな黄色い花と雄芯の存在感があります。暑さに強いはずですが、なぜかあちこちで花が萎れていました。


【ノウゼンカズラ】近所のアーチのトンネルに咲く美しい橙色のノウゼンカズラ。1か月ほど前までモッコウバラが咲いていました。


【アルストロメリア】
  大人の女性という感じの美しさです。分類では変遷があります。旧体系の新エングラー体系ではヒガンバナ科、クロンキスト体系ではユリ科、DNAに基づく新しいAPG分類体系ではユリズイセン科(アルストロメリア科)に分類されています。
 書店で小学生の参考図書の棚にあるポケット植物図鑑の中では、小学館の図鑑NEOポケット「植物」が、唯一APG分類体系で掲載しています(巻末に新旧対照の表も載っています)。素晴らしいです。身近な植物ならけっこう掲載されていて大人でも十分参考になり楽しめます。


【マルバハギ?】6月なのに少し花をつけています。枝垂れる葉の集まりは、スパンコールのようです。似たものにヤマハギなどがあり、ほかにも属違いのヌスビトハギ、アレチヌスビトハギなどかあります。正確な見分けは私にはまだできません。



【ハナショウブ】カキツバタとアヤメとの区別が定番です。時期も場所も黄色い模様も完璧なハナショウブです。
ハナショウブ、カキツバタ、アヤメの見分け
●ハナショウブ→畑も湿地も、花は大輪、5月下旬から6月、基部に黄色い目型模様  ●カキツバタ→水辺、花は中輪、5月、白い目型模様  ●アヤメ→乾燥地、花は小輪、5月、網目状模様


【ヒルザキツキミソウ】大正時代に鑑賞用に渡来したのだとか。フワッとして、可憐で魅せられます。雄芯の先端の白い十字も可憐です。毎年、道端の同じ場所に咲いています。花言葉は、無言の愛、自由な心、固く結ばれた愛、奥深い愛情だそうです。


【シラカシ?】 
 道路の縁石の脇から生えています。すぐ近くのスーパーの駐車場に植栽されたシラカシからドングリが落ちて生えたのでしょうか。逞しい生命力です。仲間のウラジロガシにはこれまで何度も助けられています。脇腹が痛む度に市販のウラジロガシ茶(流石茶)を1週間ほど(ティーバッグ1袋を色が出なくなるまで何回も繰り返し使います(もったいないので))飲んで治してきました。
 胆石か尿路結石かわかりませんが、効くということは小さな石か何かあるのでしょう。昨年はとうとう尿路結石を発症し(初体験)悶え苦しみながら自力で病院に駆け込みました(本格的な鎮痛薬で処置してもらい、1日2Lの水を飲む指示とウラジロガシエキスのウロカルンを処方され自然排出を待ちました。)。
 ウラジロガシ茶を試したのは、何年も前に脇腹の痛みが続いて原因の当たりをつけようと近所のクリニックで血液検査を頼んだところ、アミラーゼの値が高かったことから慢性膵炎を疑い、その後、「胆石で管が狭くなって出口が同じ胆汁と膵液が詰まったのではないか(便の色も相当以前から薄い)」と自己判断し、石に効く漢方か何かないものかと調べてウラジロガシ茶に行き着いたからです。尿路結石もやったということは石が出来やすいのでしょう。私にとってはウラジロガシ様様です。 


【ケリ】近所の田んぼに、ほぼ年中います(いない時期もありますが)。今はいる時です。繁殖期なので近くを通る時、近づくにつれ次第に激しく「ケ、ケ、ケ、ケ」と鳴き、遂には飛んで攻撃してきます。ケリの鳴き声は、遠くから聞くと、昔幼児が履かされていた音の鳴るサンダルの音のようです。
 騒がなければ気がつかないのに騒いで存在をしらせてしまうこと(暗渠の傍にいた、大きなアオサギなどは、さっと静かに隠れました)、畑や田んぼにじっと佇んでいる姿、幼児のサンダルのような鳴き声、なぜか可愛いと思ってしまいます。


【不明な鳥】写真は撮影できず。先ほどのスーパーの駐車場の植栽木の中から「チィッ、チィッ」と鳴く声がするので探してみると、枝に止まっているところを発見しました。スズメと同じか少し小さい感じで、胴から下はビンズイのような模様、全体の形はヒバリのような感じ、そして冠羽というか頭の上に白い綿毛のようなものがありました。雰囲気は幼鳥のようです。種類は不明です。

(参考)
APG分類体系
1990年代にDNA解析による分子系統学に基づいて新たに構築された被子植物の分類体系。従来の形態や構造に基づく新エングラー体系やクロンキスト体系に替わる分類体系として発表。この体系により、被子植物は原始的な双子葉植物の一群と真正双子葉植物、および単子葉植物の三つに大別された。名称は被子植物系統グループ(Angiosperm Phylogeny Group)という植物学者の団体の頭文字から。
(『デジタル大辞泉』小学館より)

オキザリス【(ラテン)Oxalis】
カタバミ科オキザリス属(カタバミ属)の植物の総称。特に園芸種をさし、花の色は黄・紫・桃色などがある。葉と花は、夜間あるいは雨天や曇天のときに閉じる。名は、酸っぱいの意のギリシャ語に由来
(『デジタル大辞泉』小学館より)