私は映画通でも、特に樹木希林さんのファンでもないんですが
偶然 今年は希林さんの映画を3本見ました。最後に観たのはこの土曜に観てきた「日々是好日」です。これは希林さんの遺作ということでの特別上映でした。
その前がパルムドールを受賞した「万引き家族」、
その前が「モリのいる場所」
「モリのいる場所」は偏屈な画家 熊谷守一の日々を描いた作品で、希林さんが守一の奥さん役でした。
どれも感慨深い作品です。一番最近観た「日々是好日」では希林さんはお茶の先生なので、もし、これが市原悦子さんだったら どうだろう? 草笛光子さんだったら? 八千草薫さんだったら?と いろいろ考えました。
映画の中で20年もの時間が流れていきます。20年も時が経てば大人でも顔や姿が変わります。それが自然に見えるんです。
当然ですが、主役の黒木華さんが高校生から40歳近くの女性を演じる姿もすごいです。映画をあまり知らずに観た私は、これは黒木さんが若い頃に撮った映画なのかと思ったほど、最初の高校生を演じている黒木さんは、高校生にしか見えませんでした。まだ28歳だということですが、最後のほうは実年齢を超えていくのに、それも見事に演じていらっしゃいました。
最初に市原悦子さんだったら、と思ったのは、私、市原悦子さんが好きなんです。ちょっとぶさいくなおばさんを、なんか かわいく見えるように演じていらっしゃるな~と思っていました。「日本昔ばなし」の声では、ちょっとくせがあるけど、それがなんとも面白い、素敵な声だな~と思っていました。希林さんも、ぶさいく系おばさんで売ってらっしゃるようなので、同じ路線の方として想像したんです。
そして逆にきれいなお茶の先生だったらどうなんだろう?と思いました。
希林さんが亡くなられた今年、偶然希林さんの映画を立て続けに観たことに、不思議なご縁を感じました。