オイラの好きなの 「東京ガス CM」

「お父さんのチャーハンが食べたい」


気がつくと私は泣き出していた。




お父さんのチャーハンは

卵かけご飯を、ただ炒めただけ

みたいなやつで。


パラパラというより、パサパサだし。


隠し味のソースは

隠れてないし。




お父さんのチャーハンは・・・




お母さんが風邪の時とか、

怒って実家に帰っちゃった時とか。


そんなときに決まって

出てくるものだった。




お父さん「お、今日はチャーハンだ。」


（少し笑って、うなずく私）


お父さん「うまいか・・？　うまいか？」

（何も言えず、うつむく私)





慣れない料理。

慣れない二人きり。



高校生になって・・・


お父さん「お、今日は・・・。」

私 「食べてきた。」


外食も増えて。


そんなチャーハンを食べることも

無くなったけれど。


結婚式の3日前・・・






私　　　「お父さんのチャーハンが食べたい。」




お父さん「うまいか？」




　　　　「うまいか？」




あの時は言えなかったけど。




私　　　「・・・・うまい。」




あと、



ありがとう。



お父さん。




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わずか1分30秒で切り取った、

私が結婚するまでの、お父さんへの想い。


泣きました。


料理のおいしさは

味じゃないんだよな。