「私はアムスと、申します。貴方は?」
「不知火…蒼龍だ。」
アムスは首を傾げ、
「日本人なのですか?」
「そっちの血の方が強かったんだな。」
「で…本日ですが、お見逃しということは…」
「無理だな。」
俺は、こいつらを帰す気などなかった。
「おっと、皆さん申し訳ない…場所は変える、申し訳なかったな。」
俺は、周りの人々に謝罪し、アムスに手を掲げる。
「また、後でな。」
僕は念じ、上空にアムスを吹き飛ばした。
「さて…」
そして、隠していたキューブを展開させ、槍を選択した。
俺のキューブ、無限の武器庫。
能力は武器を召喚するくらいだ。それ以外の変わった技などはない。
しかし、攻撃ができる武器は、ありとあらゆる物を召喚できる。
「久しぶりの実践か…まぁいいだろう!」
天へと飛び上がり、瞬時にアムスの眼の前に現れた。
「死にたくないならいくつか答えろ…お前らのアジトはどこだ?」
「知りませんねぇ…」
「そうか。」
形状が、槍から、ハンマーに変化した。
そして、風を集め、振り回す。アムスは防御をしてみせたが、即座に背後に回り込み、無効化させた。
「貴様は、結界で攻撃が当たらないと思っているが、残念だ。」
「なんだと?」
「悪いが、これは、対魔術の術をかけてあるから、防御は不可能だ。」
「な…!」
「人類は天を駆けることなどできない。俺も、お前もな…
だが、落ちるのは、お前
からだ…じゃあな。」
打!
全力で背中に強烈な一撃を打ち込む。
あまりの衝撃で、すぐに落下せずに、一時停止し、少しすると物凄い速度で落下を開始した。
人がいない荒野の果てに飛ばし、そして、爆発させた。
何度も、何度も。
「死んだか…さて、次は…」