一般質問と答弁 まとめ① | 山田智子オフィシャルブログ Powered by Ameba

一般質問と答弁 まとめ①

去る28日に行いました

一般質問と答弁内容を

なるべく簡単にまとめました。


尚、正式な内容は、後日アップされる動画の録画をご覧頂ければ幸いです。


【本市の投票環境の改善について】

1)過去最低の本市の投票率について


去る9月に行われました草津市議会議員選挙の投票率は46・96%で、過去最低だった前々回(2007年)の47・46%を0・5ポイント下回る結果となりました。

草津市議会議員選挙に続いて行われた、10月4日投開票の近隣市の守山市議会議員選挙では、投票率は55.55%で、4年前に行われた前回の選挙から2.48ポイント上回る投票率となりました。単純に守山市との投票所数を比べてみますと、守山市は市内39か所の投票所、草津市は38か所の投票所で、人口数が多い本市の方が、投票所の数が少なくなっています。

他市の比較からしても、本市の投票環境について、改善するべき点や問題点などについて、市のご所見をお伺い致します。


改善すべき点としては、各投票所のバリアフリー化のさらなる推進や期日前投票所の増設等がある。まず、各投票所のバリアフリー化については、これまでも鋭意取り組んできたが、十分にバリアフリー化できていない投票所には、仮設スロープの設置による段差の解消や、施設内での投票場所を工夫するなど、それぞれの施設の状況に応じて可能な範囲で対策を講じていく。また、最近、投票者数が増えている期日前投票所については、現在、増設に向けた調整等を進めている。

2)期日前投票所の増設について


6月定例会におきまして、大型商業施設等の集客施設に期日前投票所を設置することで有権者の利便性の向上を図る必要性があることを申し上げました。

守山市では、投票者数33986人のうち、期日前投票に行かれた方は5,823人で、17.1%の方が、期日前投票を行われたことに対し、草津市では、投票者数46979人のうち、期日前投票に行かれた方は6,307人と、13.4%の方が期日前投票に行かれたこととなります。

守山市の方が、期日前投票に行かれた方の割合が高いことがわかります。

これらは一例ではあるのですが、やはり、投票所の環境の見直しや、期日前投票所の増設が草津市で必要だと考えます。彦根市におきましても、駅前大型商業施設に、期日前投票所が設置されている先進事例もございます。

そして、去る7月10日の京都新聞によりますと、立命館大学の学生が、草津市選挙管理委員会に、びわこ・くさつキャンパス内に期日前投票所と不在者投票所の設置を求める要望書を提出されました。びわこ・くさつキャンパスには約1万3600人が通学し、半数程度は草津市在住とみられています。草津市選挙管理委員会は、設置に向け、前向きな返事をされ、またJR南草津駅近くにも期日前投票所を置く協議を始めているとの記事がございましたが、これらの経過をふまえて、現在の期日前投票所の増設の進捗状況をお伺い致します。


期日前投票の増設にかかる状況は、来年7月に予定されている参議院議員通常選挙から、南草津駅前の市民交流プラザと立命館大学びわこ・くさつキャンパス内に開設するべく、それぞれの施設管理者と場所の確保や通信回線の設置等について具体的な協議を進めている。引き続き、期日前投票所の増設が円滑に行えるよう努めていく。

【外国人観光客の本市への影響について】

1)外国人観光客の推移について

 Q

平成27年6月30日の観光庁のデータによりますと、滋賀県内の昨年1年間の宿泊者数は462万8730人で、前年の407万4590人より13.6%増加し、全都道府県で全国5位と高い伸び率となりました。外国人宿泊者の増加も目立ち、23万750人で、前年の13万1880人の2倍近い、前年比75.0%増と、こちらの伸び率は全国2位となりました。

滋賀県で、外国人宿泊者の増加が目立ちますが、草津市における、外国人宿泊者の推移はどのようになっているのか、伺います。


本市における外国人宿泊者数は、県の観光入込客調査によりますと、平成25年の約10,900人に対し平成26年は約18,600人と、対前年比で約1.7倍となり滋賀県と同様に増加しております。

2)経済効果について


観光庁のデータ(20153.26)によりますと、一人当たり訪日外国人旅行支出は、2014年、年間値151,174円と推計され、過去最高額となっています。また、2014年の訪日外国人旅行消費の総額は、前年比43.1%増の2278億円と推計され、こちらも過去最高額となります。

本市でも外国人宿泊者が増加していることを考えますと、一人当たりの消費額平均15万円の外国人観光客による、宿泊費、食費や交通費、お土産の購入代などの出費は、本市ではどのような経済効果をもたらしているのでしょうか。


外国人観光客の及ぼす経済効果につきましては、具体的数値の把握はできていないが、宿泊事業者からヒアリングを実施したところ、外国人団体客は遅い時間帯に宿に到着され、早朝に出発されて国内各地の主要な観光地に向かわれるパターンが多く、市内での食事や観光はほとんどされていないのが現状である。経済効果は宿泊事業者に関するものが大半を占めると考える。

再Q

経済効果の額は分かるか。


額は把握していない。

宿泊費などの経済効果の参考として一例ではあるのですが、平成24年9月定例会で、当時のイナズマロックフェスの本市への経済効果は、少なくとも市で把握している範囲では、2日間、市内の宿泊施設は全て満室となることから、宿泊費については、2泊で約1,900万円、また、会場へのシャトルバスの、この交通費につきましても、2日間で約1,800万円が見込まれ、他にも波及効果があり、多大な経済効果に本市としても、引き続き支援をしていきたいと、当時のご答弁ではございました。

このようなイナズマロックフェスの経済効果は一例ではあるのですが、外国人宿泊者による、経済効果もかなりあることを考えますと、さらに外国人観光客の受け入れを強化し、受け入れる環境を整備していかなくてはいけないと考えます。


3)外国人観光客受け入れの環境整備について


本市は大型事業が計画されていることから、自主財源確保のためにあらゆる手法で強化していかなくてはいけません。2020年開催予定の東京オリンピック・パラリンピック、2021年開催予定の関西ワールドマスターズゲームズなど、今後、国内への訪日外国人の増加が見込まれています。滋賀県も外国人観光客については重要なターゲットであると認識され、例えば無料Wi-Fiの整備促進と連動する形で多言語によるコンテンツを発信するといったような、外国人観光客受け入れ環境の整備を進めておられます。

無料Wi-Fiの整備につきましては次の質問で行いますが、今議会に上程されている補正予算におきまして、観光振興費、外国人観光客誘致宣伝費として281万4千円が計上されていますが、本市では、外国人観光客の受け入れのための環境整備について、どのような認識をもたれ、どのように進めていかれるのか、伺います。

 


外国人観光客の受け入れについては、今日までの外国人観光客への環境整備という点では、ほぼ出来ていなかったに等しく、今後は、本市への訪日観光客の多言語対応や、団体・個人の観光客問わず、ニーズに応えていくソフト事業を出来るところから、官民協働で取り組んでいく必要があろうかと考えている。このようなことから、今議会におきまして、国の補助を活用したマーケティング調査費用や外国語を併記した観光表示板の補正予算をお願いしているところである。このような環境整備は本市単独で実施しても実効性が乏しい部分もあり、周辺市町と連携しながら外国人観光客のニーズに応えていけるように、ガイドや案内機能等も充実していく。

再Q

 市独自の取り組みはあるか。


 大津市と守山市と本市とで連携して湖上交通を生かした取り組みをしている。今後、マーケティング調査を踏まえ、市としてどのような事業が良いのか検討したい。

4)県域無料Wi-Fiの本市の整備促進について



訪日外国人にとって日本滞在中にあると便利な情報は「無料Wi-Fi」が47.4%と、無料Wi-Fiに対するニーズがかなり高いことが明らかになっています。

滋賀県内各地に無料Wi-Fiのアクセスポイントを整備するため、県内の各商工会議所や企業、県、市町などが715日、「県無料Wi-Fi整備促進協議会」を設立されました。無料Wi-Fiは、急増する訪日外国人の利用など観光や商業振興への活用のほか、大規模災害時の活用なども想定され、国も整備を促しています。県内では、彦根市、長浜市がすでにWi-Fiを整備し、大津市でも道の駅に初めて開設するなど、取り組みが広がっています。

びわ湖放送の番組でも、橋川市長がWi-Fiの整備促進に前向きな発言をしておられましたことから、本市の無料Wi-Fiの環境整備はどのように取り組んでいかれるのか、お伺い致します。


観光および商業の振興、災害対策等の強化等の観点から、今年7月に設立された滋賀県無料Wi-Fi整備促進協議会に参画し、統一的な見解をもって関係者がその役割に基づいて協働・連携することで取り組みを促進している。無料Wi-Fiスポットの設置は、ユーザーの利便性を考慮し、一度登録が完了すれば、県内どこへ行っても同じWi-Fiスポットならアクセス可能といった県域での統一規格が最も重要であり、本市におきましても、本年6月に水生植物公園みずの森において、「びわ湖FreeWi-Fi」を設置したところであります。このWi-Fiの使用可能範囲は一般的に半径20mから30mであることから、みずの森においては、園内のほぼ全域が使用可能となるよう、玄関ロビーと売店の2か所に設置したところであり、そのほか、年内を目途に草津駅構内の観光案内所にも設置する予定をしており、今後、観光を中心とした公共施設等での設置を進めてまいりたいと考えている。しかしながら、先行して実施されました彦根市の状況を聞きますと、市が管轄する公共施設へのWi-Fiスポットの設置だけでは、観光客の利便性向上には限界があり、民間との協力が必要不可欠とのことだった。このことから、本市におきましても公共施設への設置に留まらず、関連する民間企業等に対して、統一規格の無料Wi-Fiスポットの設置や切り替えを、呼びかけていきたい。