今回のUV硬化レジンの3Dプリントは本当にすばらしい。内径同様の物も二本プリントアウトしてもらいましたが精度が高く、吹奏感では差を認識できませんでした。オリジナルに比べても見劣りしないレベルの気がします。

一定倍率計算し、推定設計したE管、1尺6寸管の鳴りも満足のいく結果でした。

では、すべてOKかというとそうでもありません。

D管のように手元にオリジナルがあり、細部まで計測できる場合は一発OKですが、推定値で作った製作結果の修正と、データーそのものの基のミスは、プリントアウトしないと発見できないことが多いです。

竹外観のエアリードタイプのデーターミス。

真ん中の部品は左部品と同じほぞの長さが必要でしたが、数値が違っていました。私の凡ミスです。

今回は外部でプリントアウトしてもらっているので、この部品を加工修正して使います。

旋盤に固定して削ればよいのですが、問題はチャック固定で本体を壊さないようにすること。

ほどほどの力で固定し、中心を出して削ります。UV硬化レジンは柔らかく切削そのものは容易です。

規定値まで削り接合完了。中の溝もなくなりました。

一方、1尺6寸管の指孔の位置は、写真分析、8寸からの定数計算での推測データーでプリントアウトしましたので

試奏修正がいります。

音程チェックしながら穴位置の微調整。上の方の孔が思ったより移動が必要でした。

再度追い込んで、次期バージョン用にデーター修正します。

もう一点、

歌口は猛林さん提供の既製品を使っている関係上、1尺6寸管では、わずかに直径が広すぎ、段差が出でいます。

ここはむしろ絞り込みが必要な所で、修正が要ります。

内部にはめ込む薄いスリーブを3Dでプリントし

差し込み接着

で、余分な所を削る。歌口の両側はストレートに落とすことになります。このひと手間は大きく影響します。

 

昨夜の和楽器講座の時間に合計3本をしっかり吹き込んでみましたが、1尺6寸、1尺8寸の2本、計3本共に音の質、鳴り、曲の吹きやすさ共に良好です。次回プリントアウトまでに、今回のデーター修正でVer003とし、竹外観1尺6寸管とアルミ外観2尺3寸(A)管の3Dデーターを完成させる予定です。