海外留学生が日本で学びたいと思った理由はいろいろあるようです。
国によっては、経時的な理由で日本の大学卒業後日本で就職したい、という人もいるでしょうが、
母国でトップクラスの能力を発揮し、国の援助を受けてやってくる留学生の場合多彩。
いつも出てくるプーリー君もその一人で、日本に憧れた理由を聞くと
「尺八と折り紙」
という返事が返ってきました。
「ゲームとアニメ」が多いと思っていたが。
卒業したブラジルのレオ君は、小学校低学年の時見た、ウルトラマンで日本に憧れ、日本の大学院で宇宙物理学を専攻した。
プーリー君はやはり小学校低学年の時お父さんが買ってくれた日本出版の折り紙の本で、日本を知った。
彼の空間認識能力は想像を超えていて、非常に深い階層のフラクタルによる立体を頭の中で再現できるらしい。小学校低学年でタイの数学コンテスト5位以内となり文部科学大臣のような人から表彰されたとか。
アジサイ、という見たこともない花の折り紙を小学生の時資料を参考に作ったそうですが、日本に来て本物のアジサイをみて、改めて感動したそうです。
一昨日
「この花を見て、10年前の折り紙を思い出しました。明日までにセンセイに折り紙で持っていくから、タノシミニ・・」
とか写真とラインが来ました。
翌日和楽器講座で見ると
な、なんだこれは・・・
一枚の紙で切り込みも入れず作ったそうです。日本の蒔絵の技法で、金粉、銀粉を方向を変えて散らしている。
おまけに、タイの香水までふってあるぞ。
おどろきました。
隣の筝講座のメンバーも驚いていて見入る。
これってフラクタル理論だよね・・・と聞くと
はい、レベル7まで上げて折ってみました。
父の日のプレゼントとして、ありがたく預かりました。
ありがとう。
父というより、じじだが。
2時間ほどの作業だったようですが、工程写真を送ってくれました。
細部は耳かきをつかうようで
電子レンジで加湿し立体感を持って仕上げる方法も彼が10歳の時考えたとか
その後、私の3D尺八と彼設計の3D尺八の吹き比べ。
「甲乙」のレッスンをしてから、名大祭演奏の打ち上げ会に飛んでいきました。
ちゃっかり、加藤奏山さんの横で飲んでる写真を深夜送ってきました。
日本生活楽しんでるな。
そういえば、泉州さんのロゴもフラクタルだな
二進木のプログラムで再現できそう。