今日は、愛知県安城市に有る丈山宛というところに、尺八仲間の演奏の手伝いに行ってきました。

石川丈山と言う人が、三河の出身で、家康に仕えていたとのことですが、大阪夏の陣で家康の命令を破って、抜け駆けをしてしまい、許されず浪人となりました。その後浅野家で儒学者として仕え、最後は京都に睡竹堂をつくり隠棲し過ごした。とのことですが、よほど才能のあるほとだったのでしょう。美しい建物で、出身地でもある、安城に同じ建物を再現されたのが、今日の場所です。

雨の中まもなく到着

近くのデンパークで昼食をとろうとしたが、遊園地らしき雰囲気で、入園しないと昼食はとれなかった。

コンビニのり弁で我慢。

丈山宛に到着する頃は雨も上がります。
なかなか素晴らしい庭
 
開放的な空間で眼前に庭園が広がる 素晴らしいです
ここも美しい
石川丈山と言う人は、文武に優れ、儒学だけででなく、美しい美的感覚に優れた人だったようです。
無駄のない空間。研ぎ澄まされ洗練された雰囲気で私は好きです。
静かに、庭に向かって、三味線との枯山水や、古曲、古典本曲を一人吹きたくなる雰囲気です。
客に向かってでなく、庭に向かって静かに吹きたい。
100円で入場できるし。部屋の利用も申し込むとできるようなので、演奏にはよいかもしれません。
 
今日は、多山会の演奏、三河の尺八愛好会、大正筝、梶田さんの琵琶、バスクラリネットなどの演奏がありました。
多山会3名で扇の演奏を聞く
私は百万本のバラ、ひまわり、で伴奏参加
梶田さんの琵琶 山奥の一軒家に宿を求めたら、老婆がいっぱい屍を隠していたという、怖い話です。
京都と違って歴史ある建物ではないですが、普段は人もほとんどおらず、静寂の中での美しい空間を堪能するには
とてもよいと思います。
お抹茶をいただき、一足先に失礼しました。
 
その理由は、帰りは刈谷の送信所跡に寄りたかったからです。前回近くの演奏後来た時は、閉館後で中が見られなかったから。
 
今日は見られます
 
 
私の後ろは、ドイツ、テレフンケン社の高周波発電機
どの機械を見ても、ドイツ特有の美しさを持ったデザインでした。
大正時代に海底ケーブルを使わず超長波で世界中と交信するための施設でしたが、
完成する頃には短波の時代になり、まもなく無用に。
しかし、潜水艦との交信に大戦中は使われ、その後米ソ冷戦の間は、米軍のため使われた施設。
この古い施設が、太平洋中の米原子力潜水艦もと交信したかと思うと、複雑な気分です。
ということは、ここの電波は、日本の伊号潜水艦にも、アメリカの源潜ノーチラスにも送られたのかな、旧ソ連も傍受したことでしょう。
技術と社会情勢に翻弄された施設でしたね。インターネット時代の今にはまったく関係ないが。
英語での注意書きや、ドイツテレフンケンの機器の名盤が歴史を物語っていました。
 
日本の美の洗練された建物、旧ドイツ製品の美しい機器 どちらも私には感性に訴えかけられ、目と心の保養になりました。
尺八の演奏は?私の書いた百万本のバラの尺八二重奏は、今後も使えると思います。