大きな問題もなく、無事帰れましたが、ちょっとした出来事はたくさんありました。

いろいろ忘れないうちにメモしておきます。

 

些細な問題1

ベトナム料理はおいしいがパクチー中心の味付けが多いです。

ギターの林さんは、屋台の食べ物×、パクチーと八角×、ほぼ全部にパクチーの入るベトナムでは苦労していました、夕食が終わったあと、やきそばUFOを買っているのを見ました。

些細な問題2

貨幣単位ドンは桁数が多くてわかりにくい。今のレートなら、ゼロを三桁取って6倍(円安前なら5倍だった)がわかりやすい。

10000ドンというとビビるが10kドンなので10×6で600円です。

些細な問題3

現地のタクシーはほぼスマホ予約です。IT化は日本より進んでいる。路上で日本人がタクシーを停めると規定以上の請求に合うので避ける。ただしタクシーを呼ぶソフトはベトナム語のみでした。一回自力でタクシーを拾いましたが、この時はよい運転手で無理やり定員オーバーで乗せてくれました、

些細な問題4

とにかく、バイクも車も信号無視。横断歩道はあるが歩行者が渡ろうとしていても絶対に止まらない。最初は道路が怖くて渡れませんでしたが、だんだんわかってきた。コツは

「すこし切れめができたら。同じ速さで、向きをを変えず歩きだすこと。」

バイクは突っ込んでくるが、こちらが等速直線移動をしていれば、前か後ろをすり抜けていきます。止まったり向きを変えるのはかえって危ない。

些細な問題5

生水と氷は絶対口にしない。フルーツも注意。路上のカットフルーツをクエンさんが買ってくれたましが、私のお腹は大丈夫でした。

旧市街を歩いている時、歩道上の地べたで、生肉を押し切りで切っている婆さんを見た時には、驚きました。日本感覚の食品衛生法は適応外らしい。

些細な問題6

飛行機搭乗口がいつの間にか変わる。深夜出発の便は眠りこけて待っているから要注意。椅子の仕切りがないので完全に横になって眠れるが、だれも起こしてくれないから危ない。あの時ふと目を開けなかったら今頃日本に帰れていない。日本に帰る便は深夜が多いので要注意

些細な問題7

やはり政治体制の違いがある意識がいる。むやみに写真を撮る私が一番危なかったか。

些細な問題8

地元のWI-FI環境は空港でもホテルでも日本ほどは安定しない。座長は事前にESIMを購入設定しました。私と林さんは現地のSIM屋さんで10日分ハノイで使えるSIMを1000円で購入。現地のSIM屋さんは地元の人がいないとわかりませんでした。

ただし中古で向こうにいる間電話番号が変わるし、見知らぬ電話もありました。パスワードロック必須です。line等は規制がかからず相互連絡が快適でした。

不思議な話

帰国前日に、現地SIMを購入した一人が、日本で使っていた本来のSIMがみあたらず困っていました。店から出た後、台紙に貼り付けてありスマホケースに入れたのは私も確認したのですが消えた。台紙は有ってもテープ事無くなっていた。不思議だ。結局日本へ帰りドコモ対応でSIM再発行になりました。

 

しかし、問題点をはるかに上回る収穫が今回のツアーでした。

今回の実現のため和歌山の起洋という会社が社長さんが先頭に立ち、全面的にバックアップしてくれました。

また、プランニングからは現地の調整までほぼ橋本さんが活躍されました。

現地では、名大大学院卒業生のクエンさん、パンダさんらが会場準備、集客、通訳、自らの筝演奏発表までこなしました。名古屋にいる時、南山大の和楽器講座も忙しい中通ってくれた彼女らが、母国に帰り本当によく働いてくれました。

ベトナムでは大学の先生だったり、司法省の役人だったりする彼女らならではの対応で、観光ツアーでは決してできない体験ばかりでした。

私が演奏以外で行きたかった、地元のディープな楽器屋さん、トレインストリート、旧市街の繁華街・・・すべて行けました。B52の残骸が残る池には行かなかったが、ホアロー刑務所のインパクトがあまりに強かった。

政治体制の異なる国なので、色々な事を予想していましたが、それを忘れるような交流でした。自由に人々が生活するドイモイ政策によるのでしょうか活気を感た。一方で南北ベトナム統一の歴史的背景を忘れさせない歌や施設や思想を大事にしていることもよくわかりました。

初めて和楽器講座でクエンさんやパンダさんに会ったとき

「何て純粋で、一生懸命で、勉強熱心なんだろう‥」と感心しまたが、ハノイ大学の研究室の学生たちを見て、もう一度同じことを強く感じました。コンサート中に

「できれば日本の大学に来て勉強したいと思っている人はありますか?」

と聞かれた時、ほとんどの学生が目を輝かせて

「ハイ!ハイ!」

と競って挙手した瞬間、若者たちの心意気や、さらに発展する国のエネルギーの基のようなものを感じました。

国の事情や、歴史的背景がどうであろうと、お互いを尊重しあい、結びつく人と人との関係の大切さが一番の収穫の旅でした。

lineで送られてきた写真を掲載して、報告を終わります。