6月16日恵那にて、地元歌舞伎の方とのリハーサルが予定されていました。

創作歌舞伎「笠置山」です。

夕刻からのリハーサルなので早めに家を出て、高速道路を使わずゆっくり行ってみます。

途中で遅めの昼食もとります。

そうだ、時間があるので少し先の、浅野祥雲の名作とされる、中津川の「神馬像」も訪問してみましょう。

天気よし、湿度が低く、私には爽やか日です。

中津川坂本八幡神社に着きました。

神社境内です。山中の落ち着いた雰囲気です。

のどかな風景。

ありました。浅野祥雲作品の中で、特に評価の高い「神馬」に違いありません。

おう、コンクリート像と思えない、この躍動感。

筋肉の表現がリアルです。

 

あえて不自然さを感じる所を探すなら、首下から前足間の筋肉の付き方と関節の位置でしょうか。

ただ、全体のバランスからデフォルメととらえれば、躍動感を強く感じるデザインです。計算の上のことですね。

日本馬らしいフォルムです。

昭和28年の設置です。浅野祥雲が名古屋に移った後ですが、祥雲の出身地の神社氏子達が、当時話題を呼んでいた彼に、製作を依頼し設置したものと考えられます。

よく手入れされた境内の舞台がありました。床が磨きあげられています。

補修作業も進んでいるようです。

ここで電話あり。

「本日のリハーサルですが、舞台監修の先生が通夜でこれなくなりました。」

「音楽関係のリハーサルの方はは来なくてもよいです。」

えっ。もう1時間半かけて、中津川まで来てるよ。

歌舞伎役者の録音部分の準備もしてるし・・。(影の声・・今日に間に合わせるためにZOOM/R24も買ったぞィ)

「そ、そうですか・・・」

「中津川で用があったため、すでに来ていますので、資料のみ頂きにまいります。」

と、重要な用があったことにしました。

役者さんが芝居の確認に専念するということで、止む負えないですね。

気持ちを切り替え、帰着しようと踏切を渡ると、

偶然もう一体の浅野祥雲作品発見。

木村新次郎先生像

祥雲が小学生の時お世話になった先生の像のはずです。

教え子達に、このような像を建ててもらえるなんて、教師冥利に尽きますなあ。

まさに

「三歩下がって師の影を踏まず」の時代ですね。

私の時代は残念ながら

「三歩下がって教師にワンツーキック!」

祥雲の師に対する想いがにじみ出る像でした。さぞかし立派な教師だったことでしょう。

像の横の御神木。

今日は帰りましょう。一度は確認したかった場所です。気持ちの良いドライブ日和でした。

場所はここでした。↓

http://hizou.30maps.com/map/90888