1.BBCの記事について

100年後か1,000年後の中学生向け歴史教科書では、今から75年前にピリオドを打った出来事にはほんの数行しか割かれないだろう。
その中で、日本に関わる部分はこう記される。

人種により文明発展の程度が異なる中で、地球全体に拡大成長を求める力が白人グループに伸張した。その結果、第二次世界大戦終結まで白人社会が有色人種が住んでいた地域を含む殆どの地域を侵略し搾取支配(植民地)しつづけた。
例外の一つが日本だった。日本は有色人種への差別(搾取)撤廃を目論み有色人種の連合社会を作ろうとした一方、欧米の白人は日本の勃興阻止をもくろんだ。

欧米は1940年初めに日本を巧妙な方法で戦争に巻き込み、空爆・原爆で日本各地の徹底的な破壊を達成した上で、戦争を終結させた。
しかし、その戦争は欧米白人による搾取支配(植民地)の力を弱らせ、有色人種の国々が白人の搾取支配から独立する契機となった。


事実が上述のような歴史の一コマになるまで、元連合国軍に属していた国々は、日本がファシズムだった・自国は正義だったと言い続けるだろう。
そしてまさに、彼らの正義を主張する記念日がVJ-Day(Victory over Japan Day)だ。

今年のBBCがVJ-DayでBBC newsサイトに載せたものは6本ある(*1)。
これだけの記事で何を言いたいかというと、一言で集約できる。

イギリス軍は正義!日本を打ち破った

それ以外書いてあるだろうか?自分たちが植民地支配時は何をしていたかなど当然書いていない。
なぜ日本がヨーロッパ、アメリカの国々と戦ってアジアの国々と戦ってないかの理由も書いていない。

都合のいい事だけを言う。勝てば官軍とは、こういうことだ。

とは言え、例年に比べて、「日本=悪」の構図や表現が弱含みであることは否めない。
日英通商協定の合意形成中なのが影響しているのか?反中体制強化の一環か?BBCの組織体制の変化か?

ここ数か月、VJ-Dayに限らず、BBC newsの記事全体に反日(しかも中韓によるウソの歴史に基づく)記事が減っている気がする。

しかし注視はつづけよう。

 

2.AP通信にみる偽善の日本人記者

 

一方で、AP通信を見ると、こんな記事がある。
Japan marks 75th anniversary of war end with no Abe apology

この記事は誰が書いたのか?というと

 

MARI YAMAGUCHI
Associated Press journalists Emily Wang and Chisato Tanaka in Tokyo, and AP researcher Yu Bing in Beijing contributed to this report.

AP通信社の記者とJapanTimesの記者。この二人ともが日本人。そして、中国人らしき二人。しかも、一人は北京から・・・
中国人がおかしな記事を書くのは仕方がない。特に中国本土にいるジャーナリストなんてただの中国共産党の広報機関でしかない。香港の状況をみれば、そうならざるを得ないのは明らかだろう。

 

この中国人二人だけの寄稿ならまだわかる。(だとしてもAP通信に載せるべきではないが)

しかし、この記事は日本人が主になって書いている。そこが大きな問題だ。

AP通信の記者であるMARI YAMAGUCHI嬢は、以前こんなことを書いている。(*2)

感謝を忘れず、常に弱者の立場から報じる

そう、そうあるべきだ。但し、真実を基にしなければならない。
その真実をもとにして弱者とは何か?弱者はだれか?を見極め、そのうえで本当の弱者の立場から、歪んだ思想は取り込まず、事実を純粋に報道しなければならない。
そうしないと、崇高な意識を持って書いた記事は弱者の立場を利用した強者のイジメ以外の何物でもなくなる。

AP通信の記者だという時点で非常な強者だ。
MARI YAMAGUCHI嬢は自分が強者だという自覚はあるのか?

 

あなたの言葉が世界を駆け巡る。それは場合によって、虐殺を産む凶器になる。
仮に夾雑物が含まれる記事を配信するとどれ程の人間を傷つけ、心を殺すことが分かっているのか?

 

頭がいいのだろうから、そんなことは当然わかっているだろう。
だとしたら、今回の記事は(も)、弱者の立場に立って歪んだ思想など持たず純粋に正義を振りかざしたのだよね?


うそをつくなよ。

だとしら、差別主義の偏重報道をすることが分かっているJapanTIMESや北京の人間など使おうと思えないはずだ。

 

3.悲しい現実


ペンは剣よりも強し

 

この言葉はだれでも知っている。

ペンは暴力より強い暴力になりえるのだ。

 

不適切につかわれれば、たくさんの善良な人の心を殺すことができる。

ジャーナリストはペンの本当の強さとそれ故の危うさを知っている。

 

MARI YAMAGUCHI嬢はペンで日本人の心をどれだけ殺したのだろう。殺し続けるのだろう。

JapanTIMESのChisato Tanaka記者も罪のない人々の心の殺戮を続ける。

 

彼女たちは正義ぶっているのだろうが、まるで見当はずれなことに気づかずに、ペンの暴力で人を殺している。

 

このAP通信やJapanTIMESだけではない。朝日新聞、毎日新聞、NHK・・・そして、それらを利用する高級官僚

日本をダメにするのは国の頭脳たるエリートと言われる日本人だった。というオチになる。

(もちろん、それぞれの組織の全員ではない。)

 

こんな空しい負のサイクルが打ち切れるのだろうか。

原因は教育だと分かっているものの、打開策が見えない。


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(*1)
VJ Day: WW2 soldier's son surprise at hidden drums story
VJ Day: UK commemorates 75th anniversary as royals lead tributes
VJ Day marked under British PoW flag in Swansea
VJ Day: Japan marks 75 years since end of WWII
VJ Day: A WW2 hero and a reckoning with Japan's past
VJ Day: Daughter of WW2 prisoner of war shares final letter

(*2)
【米国】AP通信社 東京支局 山口真理記者