今回の記事は、Coronavirus: Japan's low testing rate raises questions
久しぶりに

 

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!

 

と思うクソ記事だ。

 

というか、記事を書いたRupert Wingfield-Hayes氏は報道記者ではなく、ワイドショーの脚本家なんじゃないの?

と言いたくなるくらい日本のワイドショーに毒されてるような構成。いや、これ絶対わざと話題にしてほしくてやっているんだろ。

 

ちなみに、このRupert Wingfield-Hayes氏のくだらない記事は以前も指摘した。

BBCの記事ってこんなレベル低いのか…カルロスゴーンと日本の「人質司法」システム

 

朝日新聞が国内読者向けに嬉々としてこの記事を書いたのであれば、どうせ読まないからどうでもいいのだけど、これBBCとして世界中に配信されるんだよ。

 

英語がネイティブてない人たちも情報収集のため・勉強のためにBBCの記事を読む。この記事はそんな人々に日本を誤った視点で理解させる。

それが日本マンセーな内容ならまだいいが、ただただディスるのが目的で、それに合う題材だけを探して煽る。

その手法がワイドショーなんだよな。決して報道じゃない。

 

BBCにもいろいろなサイトがある。

https://www.bbc.com/

には細かいカテゴリーがあり、例えば「News」と同列に「Travel」がある。

そこでは、甘酒の話など各国の興味深い情報が載っている。

uncovering-amazake-japans-ancient-fermented-superdrink

ここのような「News」と別カテゴリーに、「私は経験した!」と経験談を載せるのは間違いではない。

 

今回のコロナ騒動でも事実として大きな問題がたくさん噴出している。

・医療現場を崩壊させようとする医師会やいわゆる専門家

・庶民の生活を潰してでも守るものがある人達

後者は、今までなら誰だそれ?ムーの読みすぎ?と思ったかもしれない。しかし、今回は少し違う。

「日本国政府」を操作している既得権益者(政治家ではない)を浮き彫りにする胎動がある。

こういった状況は、カミュのペストの一節を思い出させる。

 ペストにもいい効能がある、人の目を開かせ、考えざるをえなくさせる

 

それを外圧であぶりだすのは、本当はありがたい。そのためにはいい記事になりえる。

 

しかし、ニュースとして報道するのは違う。

BBCは自身のサイトにBBC役割の一つを、正確・公正・公平なイギリスの価値観に基づいて世界中の視聴者に質の高いニュースを提供する事としている。(*1)

 

以前にも指摘しているが、彼ら(イギリス)は本質的には反日である。つまり、彼らの公平な価値観はすでに反日に歪んでいるのが前提だ。そこが、単なる「正確・公正・公平」なニュースではないと少なくとも日本の読者に忠告するのがこのブログの趣旨でもある。

 

BBCは続けてこう誓う「質の高いニュースを提供する」。

 

ワイドショーはニュースではない。ある人ひとりの特殊な状況を一般化して一国の状態に還元するのは、韓国人と朝日新聞の慰安婦問題の手法と類似する。

それは個人の経験であり、その人の伝記にこそなれ、国の状況へ一般化できるものではないし、しては全体像を誤らせる。

 

BBCの人たちはこれでいいと思っているのかな?イギリス国民はこれで本当にいいと思っているのか?

 

少し長い記事なので、要約すると次の通りだ。

 

・日本は検査が少ない(次のアメリカ人の話への導入)

・そのため、日本に在住しているアメリカ人のお友達が検査受けるの大変だった

・日本の医療は素晴らしいと聞いていたのに、なんなのこれ?

・ロンドンにいる日本人の教授がでてくる(←あ!この噂の人じゃん。この人使う時点で・・・)

 曰く、日本は検査数が少ないから大量な感染者が潜んでいる

 曰く、その教授は日本はいつまでもパンデミックでダメだ

 

要約してしまうと「ふーん」という感じになるのだが、その中身は突っ込みどころ満載だ。

 

あまりにもポイントが多すぎて気が遠くなるのだが、とりあえずワイドショー的な部分のアメリカ人のお友達の行(くだり)から

 

「そのあと、息苦しくて酸欠でめまいがしてたの。」Jordainは私にそういう。「私かCovidホットラインに電話したわ。だけど、助けてくれない。もし病気なら、救急車を呼べっていわれたの」(以下、この色の部分は記事から引用)

 

電話の人、適切な対応だろ?救急車呼べって教えてくれてるだろうが。

しかも、その後すぐに救急車を呼んだとは書いていない。文脈から推測するに、呼んでいない。

つまり救急車呼ぶほど切迫した状況ではなかったのでは?本来ならば、この時点で救急車を呼ぶべきだった。

日本の素晴らしい制度。いつでもすぐ救急車が来てくれる。(他国でもそうだが)

 

20年近く前に元旦バスツアーに参加した際、いろいろあって深夜の山の上でバスがスリップし電信柱に衝突。助手席側にいたツアコンのおばちゃんが亡くなった。その時、夜中の雪積る山の中にでも必死になってきてくれる救命救急士の人たちに心から感動した。

 

そんな志高い人たちが集う救急車を、電話先でも指導を受けたのに呼ばない手はない。

 

その翌日、病院に行ったようだ。

入院するほどじゃないと言われている。実際そうだったのだろう。

でも、検査はやりたいらしい。「検査」することが目的に変わっている。家で寝てろよ。

 

更にその翌日の夜に、とうとう救急車を呼んでいる。(ようだ)

 

「救急救命士が話し合っている声が背後で聞こえた。彼女(患者)は咳と鼻水がひどく、何を言っているか分からん位だったが、彼女を受け入れする病院を見つけるのに2時間もかかった。その間、息ギレがだんだんひどくなっていた。」

 

 救急救命士の人たち、一生懸命やっているじゃないか。2時間も探してくれたんだから、まずは感謝だろう。

 

新たな病院でも胸のX線を撮り、病院側は彼女の友達に地元の保健所でCovid-19の検査をするように伝えた。しかし、医師は紹介状を書かず、その代わりタクシーで家に帰らせた。

  

タクシーで帰れるくらいの症状だったんでしょ。風邪でも本当に酷くて動けなければタクシーで帰ることもできないよ。

一般的には、酷いインフルでも大して効かない薬もらって自力で帰るだけだ。

この時ほど何なんだこの医者?とは思うけど、帰れる力が残っているならしょうがない。

いやならもっと金出して、高級な医療を受けよう。

 

4月17日・金、Jordainは地元の保健所に電話した。2時間たらいまわしにされ、20の質問に答えた。そしてついに、彼女は友達を予約を取り付けた。しかし、警告も受けた。

  “横の入り口から入りなさい。” Jordainはそういわれた。「テストをどこで受けたから誰にも話してはいけません。騒ぎになる可能性があるので。」

 

騒ぎになるよ。だってBBCにこんな記事かかせるんだから、他言しないよう注意をしなければ病院名言う気だったでしょ?

こんにな人がどこに潜んでいるかわからない現状。行政の対応が間違っているとは言えないではないか。

 

・・・そして、結果が陰性か陽性かは書いていない。入院したのか、退院したのか何も書いてない。

 

結局陰性でただ騒いでた健康保険料も払っていない外国人だったんでしょ?

だいたい、この人いつ日本に来たの?ニューヨークで感染したもの持ってきたんじゃないの?日本に来るなよ。

(仮にちがうのなら、そのような誤解を生む記事を書くな。情報が中途半端すぎる。)

 

都合の悪いことは何も書かない。センセーショナルな事だけ書く。

これが報道記事か?まるで、朝日新聞じゃないか。

 

この著者Rupert Wingfield-Hayes氏よ。日本ディスリする前に、イギリス本土のことをまず心配しなさい。

自国のコロナの死者もっときちんとカウントすることを求めなさい。

 

病院で死んだ人しかカウントしてないとか国によって基準違うからね~とか言っておいて、他国はディスリのダブルスタンダード(*2)

 

そして、極めつけは噂のロンドンのキングスカレッジのKenji Shibuya(渋谷健司)教授(*3)の話を引用。なぜ、あえて彼を使うのか?

この人は公衆衛生学者でロンドンで教授している。まずは教鞭とっている大学がある国、イギリスの絶望的な状況を招いた事を反省しろよ。せっかく能力を買われ呼んでいただいたのだろうから、その能力をイギリス国民の為に発揮すべきだった。

 

ロンドンっ子は東京オリンピックはロンドンでやってやると言ってた(*4)余裕があったのに、その後一か月で世界トップクラスの汚染へ導かれる。そんな失敗策しかとれない人の話をありがたく聞くのか?

(仮に、彼の提言した政策が採用されてないのならば、元々その程度だという事だ。)

 

イギリスでの反省を活用しろいうのならわかるが、それには一切言及していない。

彼の話を逆に読めって?・・・つまり、日本のいままでの対応は間違っていなかったということか・・・

 

まだまだこの記事、突っ込みどころが多すぎる・・・

 

(*1)The BBC should provide high-quality news coverage to international audiences, firmly based on British values of accuracy, impartiality, and fairness.

 

(*2)WCV(武漢肺炎・コロナウィルス)の国別死者数や検査数の比較は無意味?

ここで載せているが、BBCによると以下の通りだ。BBC自身が言っている。

1.死者数

イギリス ・・・ 病院で死んだ人のみカウント(老人ホームとかで死んだ場合はカウントに入れない)

2.検査

イギリス・・・パンデミック後から多くテストを実施しているが、それでも主に入院するに相当する病状の人々を対象にしてテストしている。

 

(*3)どこかで聞いた名前だと思ったら、上念氏いわく、デマトリオのサポートメンバ

https://twitter.com/smith796000/status/1254301230077145088?s=20

 

この記事では、渋谷健司氏は以下のように言っている(4月18日付)

https://dot.asahi.com/aera/2020041700078.html?page=2

検査を抑えるという議論など、世界では全くなされていません。検査を抑えないと患者が増えて医療崩壊するというのは、指定感染症に指定したので陽性の人たちを全員入院させなければならなくなったからであり、検査が理由ではありません。
むしろ、検査をしなかったことで市中感染と院内感染が広がり、そこから医療崩壊が起こっているのが現状です。
しかし、(*1)の通り、彼の勤務先のあるイギリスがそれをしている。なんで言っている事と違うの?

 

(*4)ロンドン市長選でShaun Bailey氏が武漢肺炎で東京がオリンピックできないだろうから、ロンドンでやってやるよ!と言ったのは2月18日の記事( Exclusive: Bailey calls for London to host Olympics if coronavirus forces Tokyo mov)でのことだ。

 

今は昔の浅草。国内需要だけでどこまで賄えるだろうか。

 

 ----------以下、BBCの記事の翻訳

 

コロナウィルス:日本の検査の少なさに疑問がわく

 

By Rupert Wingfield-Hayes BBC News, Tokyo

 

なぜ日本はロックダウしないのか。世界中のお友達から何度となく問われる質問だ。ヨーロッパやアメリカの状況を考えれば無理もない。

しかし、もしかしたら間違った質問だ。台湾、香港、韓国や中国本土も完全なロックダウンはしていない。

 

日本で何が起きているかを理解しようとする人たちは、Covid-19のテストをほとんどしない理由は更に不可解だ。

ドイツや韓国を見ると、日本の検査数は桁が一つ足りないように見える。

 

9.3百万人の人口を擁し日本のエピデミックの中心の東京。2月からたった10,981人がCovid-19の検査をしている。その内4千人以上が陽性だった。

 

これらの数値は検査数はかなり少ないく、陽性率がかなり高いためにとても目立っている。

 

これが示しているのは、日本はかなり症状がみられる人のみテストをしているという事だ。実際、医師向けの公式のガイドラインは患者が肺炎の場合にのみ検査することを推奨している。

 

それが理由で、政府が検査を強化し始めた数週間後ですら、実際に日本で検査されている水準は厚生労働省による検査可能数の半分程度となっている。

 

これは検査を受けようする人たちのかなり異常な話につながっていく。

 

Jordain Haleyは日本でビジネスアナリストとボランティアで翻訳をしているアメリカ人だ。Skype経由で彼女が日本語を流ちょうには話せない友達が検査を受けるのを助けた際に起きたことを話してくれた。

 

4月10日の事だ。その友達は熱と咳の症状がみられた。しかし、ガイドラインに従って4日間待った。

 

「そのあと、息苦しくて酸欠でめまいがしてたの。」Jordainは私にそういう。「私かCovidホットラインに電話したわ。だけど、助けてくれない。もし病気なら、救急車を呼べっていわれたの」

 

次の日(4月15日・水)、彼女の友達はX線の検査が受けられる病院を見つけてあげた。

医師は多分Covid-19だろうが、入院するほど悪くはないと伝えた。

医師は彼女を家に戻し、隔離しててよと言った。

 

木曜の夜遅く、Jordainの友達が電話してきた。彼女は苦しそうだった。

 

「救急救命士が話し合っている声が背後で聞こえた。彼女は咳と鼻水がひどく、何を言っているか分からん位だったが、彼女を受け入れする病院を見つけるのに2時間もかかった。その間、息ギレがだんだんひどくなっていた。」

 

新たな病院でも胸のX線を撮り、病院側は彼女の友達に地元の保健所でCovid-19の検査をするように伝えた。しかし、医師は紹介状を書かず、その代わりタクシーで家に帰らせた。

 

「病院側はタクシーで窓を開けて(roll down)いれば大丈夫よと言われた。」とJordainはあきれながら(rolling)話した。

 

4月17日・金、Jordainは地元の保健所に電話した。2時間たらいまわしにされ、20の質問に答えた。そしてついに、彼女は友達を予約を取り付けた。しかし、警告も受けた。

 

 “横の入り口から入りなさい。” Jordainはそういわれた。「テストをどこで受けたから誰にも話してはいけません。騒ぎになる可能性があるので。」

 

生命の危機を感じている人に生じている苦しみとは別に、これが何の問題になるのか?

結局、Covid-19ではまだたった400人以下の死者数しかいないではないか。

 

ソーシャルメディアでは「日本は本当に助けが必要な人を見分けて、医療は素晴らしい。そのために死者が少ない」と頻繁に聞いていた。

 

ロンドンのキングスカレッジのKenji Shibuya教授によると、これは嘘ではないという。

 

「医師の観点から言えば、筋が通っている」と彼は言う。「軽度の人を対象にせず、重度の患者を対象にして、命を救う。症状があるひとに焦点を当ててテストをする」

 

しかし、Shibuya教授は、公衆衛生の観点からは、日本の検査拡大拒否は非常に危険だ。という。

 

彼は慶応大学による研究に基づいて話した。

 

先週、その大学病院がCovid(武漢肺炎)の検査をコロナに無関係な病気や治療中の患者にした研究結果が公表された。Covid-10陽性だった割合が6%いたことが分かった。

 

これはわずかな人数の検査で、一般化はできない。しかし、Shibuya教授はこの結果が「とてもショッキング」だと表現した。

 

「相当な数の無症状や軽症の感染者を見逃している。」と彼はいった。「明らかに社会で感染が広がっている。この状況を大変心配している。」

 

何人?彼にはわからない。しかし、慶応大学の結果に基づけば、公式数値の20から50倍だと彼は考えている。つまり、28~70万人が日本で感染しているかもしれない。

 

もっとテストをしなければ、知ることはできない。裏付けに乏しい証拠は公表されているものよりはるかに多い感染者がいる考えを支持している。

 

 

コロナウィルスについて私が知らないとは何か?

 

少ない死者の中には有名なコメディアンの志村けんや女優の岡江久美子がおり、有名人の感染者には7人の力士、テレビプレゼンター、二人の元プロ野球選手や脚本家がいる。

 

「東京での新たな感染者の70%-80%が把握されているクラスターによるものではない。」と日本医師会の横倉義武会長は言う。「我々はより速やかな検査と結果が必要だ」

 

公式の数値によると、東京の新たな感染者は一週間以上減り続けている。良いニュースかって?いや、必ずしもそうでない。

 

「感染者数が本当に減っていると信じたい。」と横倉医師はいう。「しかし、検査数はそういうには十分でない」

 

5月6日までとしている緊急事態宣言を解くことができるかについて、直接的な影響力を持つ言葉だ。

 

「今のステージでは緊急事態を解くのは不可能だ。」横倉医師は言う。「新規感染者が継続的に減少する必要があり、基本再生産数(一人の感染者が平均で何人にうつすかの指数)は1以下にならければいけない。」

 

日本は今週から「ゴールデンウィーク」が始まる。沖縄知事によると、この期間島に来る人たちで6万人の飛行機の席が予約されている。

 

Denny Tamaki知事は来ないでほしいと懇願している。

 

「大変申し訳ないが、沖縄は緊急事態下におかれている。」ソーシャルメディアで彼は書き込んだ。「沖縄旅行は取りやめてください。」

 

来週の天気は暑く晴天に恵まれるようだ。民衆はビーチや山に行く誘惑に駆られるだろう。感染を知らなければ、数パーセントでもウィルスを持っている人が観光地に行くのは避けがたい。

 

Shibuya教授は現在の戦略をあきらめて検査を増やすことが必須だという。

 

「はるかに多くの検査をしなければ」と彼は言う「このパンデミックを終わらすのは難しいだろう。」