2シーズン連続で名古屋高校サッカー部出身選手がプロサッカー選手になることが決定しました。


この度、J2リーグ所属の水戸ホーリーホックに、特別指定選手として山本隼大選手が選ばれました。


これは、大学や高校に所属しながら、Jリーグの試合に出場できるという認定制度です。基本的にサッカーという種目は1人1チーム登録が原則ですが、この場合は除かれます。


その代わりに、次のシーズンなどに、契約が約束される、言わば契約が確約されたという意味です。


https://www.jfa.jp/youth_development/honor_players/

何はともあれ、2023年シーズンに続き、2024年にも名古屋高校サッカー部からJリーガーが誕生します。


3種(中学年代)から、県外に流出するという課題が少し解決に繋がる可能性もある事象だと思います。


さて、山本隼大選手は、2020年度卒業です。まずは、その年についてです。


まさに新型コロナウイルスという未知の病原体が世界に広がった年です。その年のインターハイは中止を余儀なくされました。


それに代わる大会のコパ愛知を企画して、この世代を中心に大会に参加をして、少しだけインターハイ的な大会を経験しました。


その年の選手権は、実施されましたが、もちろん応援はありませんでした。厳戒態勢の中、大会は実施されました。今思えばなんだったのかと、いつも思います。


この世代も悪くない世代でしたが、残念ながらベスト16で大会を終えることになりました。ちなみに、その次の世代では、2回目の選手権大会愛知県大会の決勝に進みました。


その後、山本選手は専修大学に進学をしましたが、実はその前にいくつかのチームのスカウトから声が掛かっていました。実際に練習参加は、沼津に一度行くことになりました。当時はゴン中山選手が選手として在籍していました。残念ながら契約には至りませんでした。


ちなみに、山本選手は、愛知県の刈谷JY出身です。当時はバリバリレギュラーでは無かったと思います。むしろセカンドチームでの出場が多かった選手です。


しかし名古屋高校に進学し、身体も大きくなり、メキメキ力を付けて行きました。


今回の結果を見ると、遅咲きの選手であったのだと再確認するとともに、多くの中学生の模範となる選手だと思います。


愛知県の選手はどこか早熟な選手が多い気がします。中学年代で完成形を求めるチームが多いのか、選手もそういう嗜好があるのか。


原康介選手も山本選手も、中学年代ではそこまで身体もできていなかった選手としては共通しています。


大学に進学した山本選手は、大学一年生から、名門専修大学で出場の機会をもらっていました。やはり試合に出ないと誰にも観てもらえません。更に関東大学リーグという、スカウトも集まるリーグ戦を選んだことも良かったのではないでしょうか。


関東、関西、九州にはスカウトが集まるそうです。


愛知県から高校年代で県外に行っても、大学で愛知県に戻る選手が多いと聞いています。

それも、少しもったいないと思います。寮と学校の往復では、県外に行ってもあまり社会性は育たないのが現状です。むしろ大学で県外に行く方が、首都圏の電車事情や繁華街などを知ることになるので、大人になった時には役に立つのではないでしょうか。もちろん経費は全く異なりますが。


余談になってしまいましたが、山本選手は、見事に夢を叶えました。しかしこれからが本当の勝負です。

私には理解できない、プロの世界で2人も活躍する事に感動していますし、同じ職場の先生たちも、今まで関心のなかったJリーグに毎週ワクワクしています。


人を感動させる仕事に就いた彼らには本当に頭が下がります。これからも怪我なくできるだけ長く現役生活が続くことを願いつつ、引退後も見据えた現役生活を送ってもらいたいです。