水戸ホーリーホックが協力!廃校を活用した複合施設が地域にもたらす様々なメリットとは(日本財団パラスポーツサポートセンター)

 



簡単に言うと、地域の廃校跡地を利用してスポーツ施設にリノベし、そこをチームの拠点にする。Jリーガーや下部組織の選手だけでなく、地域にも開放をして、地域ごと盛り上げる作戦です。一緒にトレーニングジムを使うことは、お互いの刺激になります。

福島県、J2いわきFCも同じように、地域と密着するトレーニングジムを使用すると聞いたことがあります。

 

地域の人々、特に高齢者の健康寿命が延びることで、医療費削減にも繋がります。

 

水戸ホーリーホックが掲げる、「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」という標語が体現されています。

水戸のオフィシャルサプライヤーは

Soccer Junkyです。

以前名古屋高校サッカー部でもTシャツを作成しています。





少子化に伴い、これから廃校がどんどん増えて行きます。その跡地を利用するしか、国土の狭い日本で新たなスポーツ施設を安価で作ることは難しいですし、壊すのにも費用がかかるのであれば有効活用することが一番、地域にも財産が残りますし、なんと言っても思い出が残ります。自分の出身校がなくなることに誰も寂しさを感じない人はいないと思います。

 

愛知県でも、瀬戸市にある、古瀬戸小学校の跡地を利用したグラウンドが間も無く出来上がります。

女子サッカーチームの朝日インテック・ラブリッジ名古屋の本拠地になります。

 

能登地震のため現状は使用不可ですが、七尾市能登島グラウンドも廃校利用です。

 

また別の形態では、名古屋市立那古野小学校の跡地利用で、なごのキャンパスができています。

 

 

以下の記事の中には次のような数字が出てきます。

高校野球部vs高校サッカー部「全国で部員数が多いのはどっち?」高校生が選ぶ部活、こんなに変わった「10年間で40%減…“消滅可能性”部活とは?」

Number Webの記事からです。

男子高校サッカー人口

2013年 4166校 15万8199人
2023年 3844校 13万9490人

(サッカーの場合、クラブチームも含めると高校生世代の競技人口はさらに増える)

 

男子高校硬式野球人口

2013年 4048校 16万7008人
2023年 3818校 12万8357人

 

男子高校ラグビー人口

2013年 1089校 2万3972人
2023年 863校 1万7037人

 

 

男子高校剣道人口

2013年 3467校 30153人
2023年 2768校 19750人

 

男子バレーボール人口

2013年 2750校 35597人
2023年 2756校 50853人(増加)

(ハイキュー!!の効果が現れているそうです。)

 

サッカーが増えてよかったですという意味ではなく、このまま行くと、今後日本からスポーツが消滅してしまいます。

このブログでも書いている通り、部活動の地域移行は遅々として進みません。その中で小中学生の運動の場所だけがどんどん減っています。

 

指導者も不足していますが、地域で面倒を見るためにはやはり場所の問題が大きく影響します。

しかし、どの学校も昭和時代のままで残っています。もう少し行政がお金をかけリノベーションするか、地域の企業が買い取れるだけの金額設定にしてもらい、企業の福利厚生施設としてみんなで使用するなどの対策をすることで、空いた時間に子どもたちが遊べるような場所を作ってあげてもらいたいですね。

 

ちなみに水戸ホーリーホックは、「育成の水戸」という評価が高くなっています。有名なところは、スコットランド、セルティックで活躍中の前田大然選手は、水戸から横浜、そして世界へと羽ばたいて行きました。

 

今後、日本では育成型クラブとビッグクラブに分かれて行くことが予想されます。大学経由で現在プロになる選手がほとんどなのは、中々トップチームでは出場機会に恵まれず、その機会を求めて選手も大学へ進学し、クラブもそこからスカウトしようと考えていますが、徐々に大学の在り方も考えなければなりませんし、クラブ側もU21リーグなどの政策を打ってくる可能性が高いです。

その中で早くから水戸は育成に力を入れているようです。先進的な考え方、素晴らしいと思います。