昨日、名古屋高校サッカー部は保護者説明会を開催いたしました。まずは今年度のスタッフ体制や大会予定、そして一般社団法人SV名古屋の決算と並行して進めている予算状況についてご報告いたしました。
その後、サポーターズクラブへマイクを譲り、高校2年生の保護者会長より新高1含む、新役員の紹介、およびサポーターズクラブとしての活動予定を報告してもらいました。
その後は、高1の選手と保護者を集めての説明会を行いました。
実はその前に高1選手は集まって、絵画による心理分析を行っていました。こちらは私の前職時代の教え子が担当してくれました。以下は、その方からの感想です。
「初めて会う私達に元気良く、きちっとこちらを見て立ち止まって挨拶をしてくれたことがとても印象的でした。また、選手達の話しを聞く姿勢が非常に良く、話す側がとても話しやすかったです。
アシストは、企業で働く方々にメンタル面のサポートをしており、豊かな人生を過ごしてもらうことを目的として、絵画療法を活用した自己分析の機会を作ったりセミナーを実施したりしています。
名古屋高校サッカー部で活躍するために、そして社会に出た際に活躍できる人間になるために、自己分析をする習慣をつけていただきたいと伝えました。社会や組織は全体の実質20%の人が動かしているという『パレートの法則』があります。自己分析がきちんとできている人は約15%しかいないと言われる中で、その20%に入るためには、自分の思考の癖や性格、今のメンタル状況と向き合う必要があります。
とても良い環境の中で自分自身と向き合い成長し、たとえ、どのカテゴリーにいても常に自分の目標に向かって取り組める選手になってほしいという話をしました。
『風景構成法』のワークでは、とても楽しそうに、また真剣に取り組む姿がありました。コーチから『絵の上手さでチーム分けするから』と言われて悲鳴が上がっていましたが、冗談だと言われて安心しているシーンもあり、終始和気あいあいとした雰囲気で取り組めました」
高1説明会の中では、名古屋高校OBで私の教え子でもあるドクターが、名古屋高校サッカー部のメディカル部門の現状について話をしました。
名古屋高校サッカー部メディカルチームでは、ケガをした選手への対応だけでなく、日々のコンディションや体づくりにも目を向けたサポートを大切にしており、名古屋大学整形外科と協力し、身体組成、身体機能、栄養、血液検査などのデータを収集・分析しながら、現場での課題解決に取り組んでいます。
実際、高校1年生の約10カ月間の推移を確認したところ、身長や筋量の増加とともに、スプリント力やジャンプ力の向上が見られた一方で、持久力の低下や、血液検査におけるフェリチン値の低下が見られました。また現高校1年生でも、入部初期の段階からフェリチン値が低い選手は一定程度おり、今後のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。ジュニアユースからユースに移行する今こそ、栄養面やコンディション管理に目を向けることは、トレーニングと同様に重要です。
最後は、こちらも教え子が担当してくれたインソール講習会です。新入生に向けて「Foot Scan」足底圧測定システムを用いて、立位時および歩行時の足圧や重心移動軌跡を測定した数値のフィードバックを行いました。
Foot Scanはベルギーで開発され、マンチェスター・シティーなど海外のトップチームが怪我予防やパフォーマンス向上に役立てているものです。
近年、足底圧データと下腿の怪我リスクの相関が報告されており、測定によって怪我のリスクが評価できる時代になってきました。
しかし、現状は専門機関でしか測定が難しいため、スポーツ現場に分かりやすくフィードバックする事業として挑戦しているのが「ANKLE BALANCE INSOLE(ABI)」です。
測定項目は「踵のつき方」「重心の移動」「足趾の動き」「第五中足骨の圧力」の4つです。選手の怪我リスクを五段階で評価し、リスクの高い選手には足のトレーニングやインソールの使用を推奨しています。
特にサッカー界で問題となっている「ジョーンズ骨折(第五中足骨の疲労骨折)」は、日本での発生率が欧米の10倍高いという報告もあります。
Foot Scanで歩行時の圧を測ることで、このリスク評価の一助になると考えています。
注意が必要な選手には、負担の少ないスパイク選びやインソールによる免荷といった具体的な指導が行われました。ABIは静岡大学との共同研究も行っており、日本における足圧データと怪我の関係について研究を進めています。
名古屋高校では、新一年生の怪我発生率を下げるためにこうした講習会を毎年行っています。特に夏に怪我で離脱する選手が増えるため、その対策として今回の測定を実施しました。
という事で、名古屋高校や、私に関わった若者が、次を担うべく、名古屋高校サッカー部に還元をしてくれています。
このような流れが繋がっていき、風土が出来上がります。
本日も、また別のOBから講演会の依頼を受けました。
夏頃にまた面白い企画ができそうです。



