本日は、荒川区立第九中学校の夜間学級に視察に伺いました。17時ごろから授業が始まり、既卒者でも義務教育を修学できず、学び直しをしたい方や外国籍の方が通学をしています。


夜間中学には、学びの原点があるから、色々な教員に来てほしいと仰っていました。その言葉通り、学習進度の違いはあるものの、皆さん熱心に学んでいらっしゃいました。少人数学級で教室の外は夜です。教室、授業、教科書、先生と生徒、現場の様子をしっかり見聞しました。


令和5年度の板橋区立小中学校の不登校数は、1000名を超えています。中学校22校、小学校51校あり、児童生徒数が多いこともありますが、数年間右肩上がりで、コロナ後も増えました。


義務教育である中学校は、学齢が過ぎれば原則は卒業となります。だだ、実際には卒業しても小学校や中学校で学べないまま卒業をした方もいます。不登校だったり、怪我や病気だったりします。かつては、戦後貧しくて家の手伝いや兄弟の子守を日中しなければならないなんてこともありました。


不登校者が増えたり、外国籍の生徒が増えたりしている中で、夜間中学は学齢を過ぎた方でも学ぶ機会を保証することができますので、私は不登校対策として検討に値する学校であると考えています。選択肢が増えるのではないかと思っています。現在は板橋区にはありませんが、東京都下だと7区1市に設置されています。


本日伺った荒川区立第九中学校は、山田洋次監督の「学校」の舞台になりました。監督と西田敏行さんのサイン色紙が飾ってありましたし、校舎にも見覚えある場所がありました。


お忙しいところ視察を受け入れ、ご説明をいただきましてありがとうございました。