コロナ禍に伺うことができなかった、アール・ブリュット展に行きました。展示室の他、中野駅周辺の商店街や店舗にもポスターや作品が展示されています。商店街のアーケードには、恒例の巨大バーナーが向こうまで続きます。



アール・ブリュットは、アール=芸術、ブリュット=生のままの、磨かれていないというフランス語で、多様な作家の中には障がいを持つ作家も多く含まれます。



美術学校に通って表現方法を習得したアーティストは少数で、アール・ブリュット展に参加する多くのアーティストは、生活の中でも身近にあるものや偶然与えられた材料で自由に創作を楽しんでいると言えます。



自由で、奔放で、こだわりの作品は、美術館に展示される既存のアートや愛好家に驚きをもって受け入られました。初めは欧州で日本のアール・ブリュットは衝撃を与え、さらには日本でも、障がい者美術館展という健常者とは違うといった区別について、問題提起がなされることになります。



2月18日まで、あちこちでアール・ブリュットに触れる機会が設けられています。お時間ある方は、中野区やその他で行われる展覧会に足を運んでいただけると、面白さや素晴らしさを感じていただけると思います。


私も本日、実に充実した鑑賞体験をさせていただきました。