そう、事件は斜面で起きていたのです。


志村城山公園に急行した私と馬場さんは、2日に1回も水道水から水を足さないと干上がってしまうという人工小川の謎を調べました。


馬場さんは公園管理人でもないのに、毎日、周辺のゴミ拾いと合わせて、何ヶ月も前から小川が干上がらないように気を使って、水を足してくれている物凄くありがたい友人のお父さん。







「この斜面からの雨水がパイプを通ってくるんだ、山田くん」


「馬場さん、なんか流れている量が少ないみたいですね」


「そうなんだよ、バルブや環境を更新してしばらくは水が混々とながれていたのに、最近はこの通りさ」


「あの斜面にバルブがあるのでしょうか」


「そう、バルブがあって、水の量を調節しているんだから、、、」


「緩めればいい!!」





意外にも簡単なことなのではないかと、直ぐに板橋区役所みどりと公園課の担当課長に連絡をして、状況と謎解きを話したところ、職員をすぐに派遣してくれました。バルブ開けるため器具を後日持ってきて調整することに。


これで小川にいる生き物の生態系が守れるかもしれない。おたまじゃくし、ザリガニ、鴨がいる志村地域の憩いの場、干上がっている場合じゃないし、いつまでも馬場さんのご好意に甘えて水量の管理をしている訳にはいかない。


引き続き、状況変化を見守ることを約束して次の現場へ向かった山田でした。