第2回「板橋区子ども読書活動推進計画」検討委員会に出席しました。小学校PTA連合会を代表して、小学生の保護者の立場から、意見してきました。

読書アンケートの集計結果では、小学生の読書離れの傾向や読みたい本に出会えない課題が読み取れました。ゲームやスマホに使う時間が増加する中で、読書する時間を確保する難しさも推察されました。

小学生保護者へのアンケートからは、親は我が子は読書が好きだと思っていても、子どもはあまり好きではないとしているなど、親子でギャップがあることが示されました。

不読率(1ヶ月間でまったく本を読まない子どもの出現率)を減らすことが行政計画の目標の1つと説明をされました。また、読書通帳という読書カードに記入することを競わせる中学校の取り組みも紹介されました。

中学生がたくさん本を読むことを否定するものでもないですが、一方で、読んでよかった、面白かった、感動したと思えるような1冊に出会えることも重要ではないかと問題提起をし、同席された図書館司書の方々からも賛同頂きました。

私の小学校時代のエピソードですが、担任の神山茂樹先生が「星新一のショートショートは短くて読みやすいよ」と教えてくださった事をきっかけにして、読書が好きになりました。その日から数日、街のあちこちの書店では、星新一の本が全てなくなりました。同級生がみんな買ったからでした。

先生からの一言で、ガラッと変わることがあるのも読書の奥深いところだと思います。ただアンケートの傾向だけ、読書量だけ、貸し出し冊数だけで計るのはよくないですよね。

本が好きになるために、図書館司書の力も借りながら、心に残る本と出会うために、行政は環境を整備していくべきではないかと思います。どんな事をするべきか、行政計画を審議する中で注視して参ります。