ゴーヤの花を見ていて不思議に思ったことは、花が葉に隠れることがないということ。次々に500円玉サイズの花を咲かせるのに、葉の影になることはありません。ゴーヤの葉が花の5倍ぐらい大きさに成長して、花よりも先に重なり合うように日当たりの良い所を奪いあっているように見えるのに。不思議です。


花の付け根をみてみると、ゴーヤはユニークな特徴がありました。ツタをひょろひょろ伸ばして園芸ネットにうまく絡まっていますが、花もツタのように伸びた先につけます。妖怪のろくろ首のように植物本体から花までが離れているのですね。


ゴーヤのスリットが入ったような葉の形状の隙間を縫って、日の当たる場所で器用に花を咲かせています。葉のつくる緑を背景に小さな黄色い花は際立って、たくさんのハチを引き寄せていました。

こんな自然環境から切り離されてしまっているベランダでも、効率的に受粉をさせて、実をつけている植物の強かさを感じました。100円で買ったネットの上で、興味深いドラマが続いています。