午後、特別区議会議員講演会に出席しています。テーマは、「特別区の現状と課題」です。都区制度改革の経緯、現行制度の概要を踏まえ、都区間の財政問題や都区財政調整制度がどのように協議されてきたか、を学びました。

戦時下や戦後復興時には、東京都の内部団体となり、権限の一体化が進められてきました。昭和50年には、改めて「市」並みに自治権が付与され、平成12年からは都区の2層制が復活(法定)され、地方自治法は改正がなされてきました。しかし、地方分権に向けた制度改革は道半ばであります。



例えば、長年にわたり特別区児童相談所の設置に向けた検討が都区間でなされてきました。近年、児童虐待事件における制度上の課題解消の観点から、さらなる協議が進められています。令和元年5月から、都と区市町村合同の東京都児童相談所体制検討会が設置されました。


他にも、不合理な税制改正等への対応、制度改正後の国保の運用、災害被災地への支援対応、オリパラ開催都市としての準備、受動喫煙防止対策、首都直下型地震への備え、人口減少社会への対応、羽田空港機能強化など、23区区長会や議長会でとして東京都へ要望活動を通じて、課題の改善につなげています。

この列挙された事案については、日々関心を持って学びながら、発言の機会がある際には区民の皆さんの気持ちや考えを汲んだ発言に努めて、お役にたって参ります。