どれだけ元気人口をつくることができるか、自治体は何をするべきか、男性高齢者が地域で活躍する場がつくれるか、お荷物になってしまうのか。という問題提起から始まり、みんなが居場所をつくらなきゃいけない、縁をつくっていくにはという内容でした。
人生100年時代を念頭に、勉強させて頂きました。これから第2部のパネルディスカッション「議会と住民の関係について」に進むところです。
***以下、講演の資料とメモ***
1.人生100年時代
65歳まで10万時間の就労時間、107歳までならば20万時間。
幸福感が広がらない
心配な点2つ
①困窮化
マクロ経済で基礎年金が減額?
現在86万人な65歳以上の生活保護受給者が2040年には200万人超え?
②孤立化
高齢単身男性は会話頻度も少ない(2週間に1回以下が15% 2017)
2.現役世代も力を発揮できない
進学のコストとリスク
雇用の不安定化
非婚・単身化
出生率低下と現役世代減少
30代男性 正規雇用の未婚率30.7%
非正規雇用75.6%
東京は85歳以上人口が3割を超える
3.現役世代の負担が増え「重量挙げ」のように
地方から集中する若年層が将来的な人口減少の要因に「漏斗」化
2040年問題 「重量挙げ」化と「漏斗」化
地方と東京圏が違うかたちで持続可能性問われる。
4.これからの福祉の目的
働けない人を保護する→困難を抱えた人を元気にすること
そのためには、縦割りを越えた包括支援と活躍の場の創出
地域共生社会
「制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を越えて、地域住民や地域の多様な主体が『我が事』として参画し(中略)地域をともに創っていく社会」
(「地域共生社会の実現に向けて」2017年2月)
<名張市の事例>
「誰もが人財」への包括支援
第一層として 包括的な相談支援体制
地域包括支援センター/自立相談支援事業(暮らしあんしんセンター)/名張市健康福祉部
第二層として 小中学校区レベルのネットワーク まちの保健室 福祉・医療・教育連携
ユニバーサル就労 条例化の動きも
量分解による就労メニューづくり
(バックヤード作業や農林業分野など)
5.「ずっと出番のあるまち」
生活習慣病や介護うつ抑制にも効果がある
つながりが幸福感を高める
新しい家族縁、地縁、仕事縁は必要縁
各地で取り組みが進んでいる
シェア金沢の取り組み
6.まとめ
2040年問題を解消するため、「人財、出番、必要縁」を生かしていくべき
道は簡単ではない、しかし政治の役割は大きい
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