「企業の備え進まず」(小見出し)


「地震による液状化の被害を受けた千葉県浦安市。浦安鉄鋼団地協同組合専務理事の加藤里行さんは「水、食料はなんとかなったが、トイレが一番困った」と振り返る。約百ヘクタールの埋め立て地に並ぶ270事業所に、3700人が働く。災害用トイレを備蓄していた事業所はなかった。」(本文より引用)


*断水、停電が起こればトイレが流せなくなる。

*企業の災害用トイレ設置は、1割程度にとどまる。場所、コスト、設置数が課題。

*排せつができないと飲まない、食べないことを選択し、体調を壊す原因になる。


先日、浦安市長のお話を伺った時も

「防災用トイレの備蓄をし、実際の使用訓練をしてください」

と言われていた。困難を経験した自治体が警告を行うことで

今後、自治体を中心にトイレの備蓄は進む方向にあると

感じます。民間企業にどれだけ危機意識を持って

備蓄してもらえるかが課題となりそうです。


―――――まとめ――――――

都市型災害は人口密集地帯で起こるため、

防災用トイレのニーズが高くなる。

施設外の仮設トイレに行くことは

現実的ではない。区役所でいえば、

職員が人出の足りない持ち場を離れて

長時間外の仮設トイレに並ぶことは

BCP計画上も避けたい。

そうであれば、区役所にも食料、水は当然であるが、

室内に設置ができる防災用トイレの備蓄が

必要ではないか。公助の速やかな復旧のために、

区役所の備蓄と計画を調べたい。


また、勤務時間内に発災すると

帰宅困難者対策のために

会社待機となる可能性が高い。

自分の会社に備えがあるか、

チェックしてみてはどうでしょうか。

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