板橋フォーラム実行委員会主催のシンポジウム出席しました。

パネリストは、松崎秀樹千葉県浦安市長、

河野雄紀区議会議員、

鍵屋一板橋区危機管理担当課部長の3名。

進行は、鈴木好之板橋フォーラム代表。


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【議員の立場】


「地域の要望を無理強いする議員は、

復旧時の妨げになるんではないか」という

問いも残念な問いですが、

答えも「そういう面があるといけないので

議会議長を通じて意見を集約した形で

行政に伝えるというルールにしている。」と市長。


浦安市は議長を通じて意見、要望を

伝えるルールにしている。

浮かび上がったのは災害時に

議会の位置づけがないということ。

災害対策本部にも議員は、

議長であっても入らない。

まったく蚊帳の外といえる。


確かに災害時にそれぞれが

いろんな事を言ったら問題はある。


それに対して河野区議の意見は1つの回答を示しました。

「個別対応は難しいだろう。

思うが、議員それぞれは地域からの

有益な情報を持っているので情報共有は

必要である。また、3.11の震災では、

商店街への計画停電周知に対する提案、

防災メール登録を増やすために小中学校での

プリント配布など、災害対応に手いっぱいになっていた

行政を助けた例がある。」(要約)


この度の震災では、大山地区の

自民党区議が中心となって

計画停電の周知の方法に対して意見したことが

具体的な成果となっています。


地域の置かれている状況を

住民に近い距離で感じとり、

行政に進言するのは区議の責任だと思っています。

どのような手段やタイミングで伝えるか。

非常事態では悠長なことも言えないし、

差し迫った要望があれば

何度も言うしかないのかもしれません。


平常時の行政との信頼関係も大切です。



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【液状化】


松崎市長から3.11発災時の浦安市内の報告を受けました。

液状化被害の凄さ、たわんだり、歪んだりする路面。

揺れが収まってもフロート化して揺れるアスファルト舗装。


浦安市は液状化によって

死者は1人もでなかったけれども

市内には傾斜した戸建て住宅が多く残ったとのこと。


板橋区も東京都の液状化ハザードマップで

色のついている地域があります。

沼地だった地域もあります。

がけもあります。

液状化対策はまだ確立されていません。

すでに建物が建っている土地の

地盤改良は難しいようです。


液状化は区内でも起こりえます。

液状化の深刻度によっては、

緊急車両、輸送物資、避難経路などの妨げになります。

また、上下水管をやられて「水がでない」

「トイレが流れない」という事態になります。


避難所でトイレに長蛇の列ができる、

次の人が近すぎる、などの理由から

トイレに行かなくて済むように水を控えるという

行動をとる女性、特に高齢の方が多くなります。


また、夜トイレに起きることを考えると、

「トイレに近いところに寝るようになる」

→「壁側で寒い」(冬場)ということが体を壊す原因にも

なるようです。


液状化がライフラインをマヒさせることでおこる

2次的な災害は生活に重いダメージを与えるという

教訓を市長に伺いました。


人間の尊厳にも関わる大きな課題として

「非常用トイレの模擬演習」をしてくださいと

いうメッセージを頂きました。

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勉強になりました。

関係者の皆様、ありがとうございました。