全国市議町研究フォーラムに出席しました。

大宮駅から東北新幹線で3時間半弱。

新青森駅から10分の市民ホールで行われました。


講演の一部内容をご報告します。

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会場正面入口にて。



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会場の様子です。1000人は会場にいたでしょうか。


【聴講メモ】

基調講演「二元代表制と地方議会改革」

増田寛也 元総務大臣 野村総研総合研究所顧問



冒頭:被災地のまちづくりについて

 (1)選挙で信任を得た議員、議会による踏み込んだ職務執行が必要。

(2)緊急時の認識を持つ。

(3)緊急時にこそ議会の役割を果たしていく。将来のまちづくり、非常事態への柔軟な対応



制度論

1.首長と議会

(1)各々の立場で対立をし、付加価値を生み出す。より高い結論を生み出す。

3ない議会 (イ)提案議案を否決、修正しない。

      (ロ)無提案議会

          (ハ)各議員の投票行動の非公開 会派の縛りによる投票行動

         (朝日新聞記事データ)

→市民の不信感

⇒執行部を野党的な立場で各議員がチェックをする。

(2)財政が厳しい中で首長への「癒着」的な構造から「改革」をアピールする事例が増えている。

議会基本条例

住民に良く見せるための競争が首長と議会の間で起きていて、対立が起こりやすくなっている。

→議会として住民との接点をどのように作っていくかが今後の課題。

⇒議員個々ではなく、議会として広く多様な意見を受ける、市民への説明の場を多く作る。【例】議会説明会:夜間・土曜などに実施をしている自治体もある。

(3)税条例 住民への説明責任を果たす

 税と住民サービスのバランス感が重要

 【例】名古屋の場合は恒久的に10%減税について

  税は毎年、予算審議の中できめること。

  恒久減税、10%減税ありきはおかしい。

  順序として10%カットするにはどのサービスをカットするか住民に問うべき。


2.リコールの発動

リコール発動を行わなければならない対立は好ましくない。行政の停滞が起こる。

地方自治法の制定過程の中でリコールの署名人数を下げる議論もある。


3.暴走する首長と首長新党

首長新党は議会を壊している。


4.地方議会の改革



5.住民自治と直接民主制

6.地方政治の活性化

 

7.まとめ

非常時、平常時の認識が必要である。

非常時の中でどのように制度を仕組めるのか。

まさに非常時こそ、議会の役割は創造的であるべき。

平常時、代表民主主義を進化させ、地域に根差した民主主義構築のために積極的に住民の意見を吸い上げるためる接点を議会として生み出していく。首長側と競うように開かれた議会が必要である。しかしポピュリズムは避けなければならない。

減税条例や定数削減が本当に良いことなのかどうか。3ない議会と揶揄されないように職務を遂行する。

(1)会派の投票行動をオープンにしていく必要。

都道府県一括交付金化。

翌年度以降、一括交付金化。財源が厳しい中でメリットがあるのか熟議必要。

(2)遠隔地同士の広域連行を大切にする。

(3)都道府県の役割を果たしてもらう。後期高齢者医療問題、自治体の中で県と市町村の役割を定め、果たしていく。



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会場資料です。